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2011年11月22日 / misotukuri

テラザスの右は催眠術の懐中時計

今日、19日のモンティエルVSテラザス戦の動画を見ることが出来たので、分析というほどのものではないが、感想など述べてみよう。

この試合、大番狂わせと言われたが、動画を見終わって、なるほどそうかもしれぬと思った。

公式スコアは、115-112,115-113,114-113の3-0ユナニマス・デシジョンでテラザスの勝ち。

私の採点は、116-111でテラザスの勝ち。

ただし、採点していて、これはテラザスがモンティエルにダウンを与えて勝ったという先入観があるからではないかと思うほど、序盤、中盤まではテラザスが良かった。

1R~4Rまでは、テラザスのフルマーク。

だって、モンティエルはいつもの様子見のペースで、いいのが当たれば、ガーッと行くが、そうでなければ無理しないというのらりくらりのペースだったからね。

逆に、テラザスは積極的にどんどん攻めていた。

3Rくらいかな、何か、テラザスのフォームに違和感を覚えた。

よく見ると、テラザスは、オーソドックスで左構えなのに、右手が常に左手よりも前に出ているではないか!

しかも、グローブを開き気味にしている!

その右手はストッピング、パーリング、ブロッキングなどの防御に充てているのだ。

テラザスの攻撃は、ほとんど左手一本。

モンティエルは左フックが得意で、よくカウンター気味に左フックを打つ。

その日も、より自分に近い所でブラブラしているテラザスの右に、得意の左フックを合わせてやろうと待ちかまえているのに、いつまでたっても、一向に右が飛んでこない。

逆に、テラザスの左がしつこいくらい来るので、モンティエルの注意はいつしかそっちに向いてしまっていた。

うーん、上手いな。実に鮮やかな手際ではないか。やるな、テラザス。

これは対モンティエル戦法を研究した上でのことだろうか?

あるいは、これがテラザスのいつものスタイルなのか?

モンティエルはテラザスを甘く見てたね。

5Rに入って、テラザスの右がそれまでより沢山出るようになったが、やっぱり、左中心で、右はそれほど威力もない。

だからか、モンティエルの注意はやっぱりテラザスの左に向いている。

これは危ないぞ、と思った途端、矢のような右ストレートがモンティエルを直撃。

モンティエル、吹っ飛んでダウン。

してやったり、テラザスだな。

5R~8Rまで、7Rはどうかなと迷ったが、テラザスのフルマーク。

モンティエルは、今度は、テラザスの右ばっかり注意して見るもんだから、テラザスの左が面白いようにモンティエルに当たる。

モンティエル、7,8Rで両目蓋をカット。モンティエルにとって悪い流れだ。

テラザス、8Rは、いつの間にか右手が左手よりも後ろに位置していた。

これはもう、フィニッシュ・ブローを打つつもりで、明らかにKOを狙っている。

ところが、9Rに入って、両目腫れ上がって痛々しいモンティエルだが、これではいけないと思ったのだろう、がんばりを見せる。

逆に、テラザスは8R攻めすぎたのか、やや失速気味。

9R,10Rと、ほとんどモンティエルが攻めて、テラザスは防戦一方なのだが、ラウンドの最後の方で、いいパンチをモンティエルに浴びせると、モンティエルはいかにもくたびれ切った感じで瞬間棒立ちになるのが、印象悪い。

しかし、ポイントは、9R~ラストの12Rまで、モンティエルのフルマーク。

11R,12Rは、テラザスは逆にダウン寸前にまで追い詰められて、フラフラ。

かろうじて、クリンチで逃げる。

これが昔の15R制なら、モンティエルの傷だらけの逆転KO勝ちもあり得ただろう。

試合後、改めて、公式スコアと自分のスコアを見比べて、印象的には、公式スコアが妥当かなと思った。

いつもと違って、まるで自信ない話で、まことに恐縮次第。

この日のモンティエルは、インテリほど催眠術にかかりやすいみたいなテラザスの戦法にしてやられたね。

テラザスの右は、催眠術の懐中時計みたいだった。

もう一度やれば、多分、モンティエルの勝ちと思うので、S・バンタム級あきらめるのはまだ早い。

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