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2011年12月1日 / misotukuri

映画「いぬ」の花輪代

今朝は、朝食にアジのにぎり寿司を作った。

昨日貰ったアジを二枚におろして一晩塩をしておいたものを半時間ほど酢に浸した後、骨と皮をとっていく。

(文章を端折りすぎてクレームがついたので訂正しておく)

私の仕事は、アジを開くのと、酢飯を握ることだけだが、もう10年以上のキャリアになると思う。

自分で言うのもおこがましいが、「美味しんぼ」で覚えた「新富寿司」のにぎりのコツを忠実に実践しており、そこらの回転寿司のにぎりよりよっぽど旨いとうぬぼれている。

朝は美食で始まったが、それからは、なーんもせずだ。

トム・ロブ・スミスの「エージェント6」(上巻)を読みながら、ホームごたつで囲碁番組を見たり、ナショジオを見たり。

晩飯喰った後は、映画「いぬ」(63年、仏、ジャン=ピエール・メルヴィル監督、ジャン=ポール・ベルモンド、セルジュ・レジアニ、ミシェル・ピッコリ他)を見たかな。

このブログを書いたら、もう風呂に入って寝るけど、この映画、スゴイね。

1963年の映画なので、さすがに見ているはずはないのだが、ジャン=ピエール・メルビル特集で見たかもしれない。

というのも、筋は全然覚えていないのだが、ラストのジャン=ポール・ベルモンドが電話で言う台詞がしゃれていて、あれっ、これ見たかな?とデジャビュにとらわれたからだ。

「フェビアンヌ?すまない、今夜は行けそうにないよ」だって。

どこまでも律儀な男なんだな。

そういえば、セルジュ・レジアニのモーリスがバーで逮捕されるとき、連行していく刑事に「左のポケットにお金が入ってるから飲み代はらっといて」と頼むシーンがある。

権力を笠に着たフランスの刑事は電話代を踏み倒そうとするが、犯罪者の方は少なくとも仲間内では律儀なのだ。

反権力的姿勢というか、そんな細かいところがきっちり描かれている。

これは、へたな推理小説顔負けの映画だね。

あまりにも裏切りがありすぎて、一体、誰が、警察のいぬ、つまり、密告者なのか分からなくなる。

200万フランの葬式の花輪代というのも、なるほどねえ、そういう頼み方をするのか!

「誰それには大変世話になったので、葬式には立派な花輪を送りたいんだが・・・」

「花輪代は100万円からですが、どうしますか?」

「100万でも200万でも出すから、送ったら電話してくれるかい?」

「おやすいご用で」

そういう会話がどこかで交わされているかもしれない。怖いね。

密告者には死の制裁が待っているんだよ。

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