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2012年1月2日 / misotukuri

同じ相手に情報開示要求と責任追求しても無駄

録画してあった「朝まで生テレビ!元旦スペシャル in フクシマ」を見た。

東北大地震・大津波に伴う福島第一原発事故をテーマに、幅広い議論が福島県で行われた。

私にも福島県の友人が何人かいて、中には親戚の住所が放射能汚染地域に該当している人もいるので、スタジオに来ていたかもしれない。

また、私の住んでいる徳島(トクシマ)と福島(フクシマ)では一字違いだ。

だからどうだというのではないが、来るべき南海大地震のことといい、私も大災害には大いに関心がある。

番組では、まず、政府や東電そしてマスコミの責任が追及された。

その中で、放射能の安全基準を巡って、難しい議論がなされた。

私も近くに原発がある所に住んでいないせいか、正直言ってどうもイマイチ他人事で、幾ら聞いても放射線の健康安全基準の数値や単位など覚えられず、その都度、ネットで検索して確認しているありさまだ。

3..11以降、原発推進派の権威は地に落ちて形無しだが、原発廃止派の意見もアジテーションや極論が多く、素人には何が本当なのかよく分からない。

いや、よく分かっているという素人がいたら、逆に、私には驚きだが、確かなことは、福島ではもう原発はゴメンだ、何とかしてくれということだろう。

ところが、具体的に何とかしてくれそうな人というのは、困ったことに、原発推進派につながる者ばかりときている。

反原発派は既得権益者でないから、金も権力も握っておらず、あまり助けにはならないのだ。

そのあたりを福島の人たちも本能的に分かっているのか、議論がともすれば政権の責任を追及する方向に進みそうになると、「責任とかいうことでなく、・・・」という台詞が何度も飛び出してきた。

そんなことより、彼らの望みは、早く元の生活ができるよう何とかして欲しいのだという訳だ。

だって、放射線が幾ら残存していようと、風評被害や差別に遭おうと、今も現にそういう福島に住んでいるわけだし、これからも住み続けたいからだ。

視聴者からの意見では、政府や東電に対し情報開示を要求するのが一番多かった。

その他に、政府や東電に責任を取れと要求するのも多かった。

しかし、問われている政府や東電の責任にしても、まずは、大臣や官僚、経営者である役員に責任を負わせるとしても、結局はそれも国民や株主に転嫁されていくので、増税や電気使用料金に跳ね返るだけのことになる。

それより何より、この種の大事故では、関係者というのは、善意にせよ悪意にせよ自分がやったことで責任を取りたくないから情報を隠蔽しているわけで、「お前が自分の責任を認めたらお前を死刑にしてやるからホントのことを言え」と迫ったって、そんなもん、ジョーシキ的に無理だろう。

ところが、そういう制度になっているのが日本の法制度。

ようするに司法取引制度を認めていないということだけどね。

だから、いつまで経っても大本営発表で、フィクションにフィクションを重ねた現実とは似ても似つかぬ絵に描いた餅ができあがる。

正しい情報に基づいた合理的な判断を下したかったら、まずは国民の側が現実を直視する勇気を持つことだ。

「原発は絶対安全だ」と言わなければ、原発が作れないから、そんなことは思ってもいないのに、「原発は絶対安全です」と言わされる。

次の行程に進めないから、まだ終息してもいないのに、終息宣言をする。

こういう体質は、民主党政権だからとか言うのではなくて、日露戦争のポーツマス条約に不満が沸騰した世論が起こした日比谷焼打事件の頃までさかのぼれるわが国の為政者に見られる特有の体質ではないか?

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%AF%94%E8%B0%B7%E7%84%BC%E6%89%93%E4%BA%8B%E4%BB%B6

私は、ポーツマス条約ショック以来、我が国の政府は国民に本当のことを言わなくなったと思っている。

今回の福島原発事故の原因究明の前に、大事故の場合の司法取引制度をきちんと確立しておく必要があるのではないか。

東京に住んでいる叔父が帰ってきていろいろと放射線パニック的なことを喋ってくれたが、たいていは朝生に出ていた福島の人が言っていた以上の低劣な風評だった。

私がそのことを指摘すると、「そりゃ、お前、こことあちらじゃ、切実感が違うよ」と安心安全な所にいるからそんなことが言えるんだというような感じで、取り合わない。

どうして、そのようなことになるのか、やはり、それは政府が完全に信用を失ってて、誰も政府の言うことを信じようとしないからだ。

風評被害だと言う前に、それが事実でないことを情報を開示してきちんと言わないからだ。

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