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2012年2月17日 / misotukuri

「諜報の天才 杉原千畝」読了

「諜報の天才 杉原千畝」(白石仁章著:新潮選書)読了した。

これは大変な労作だ。

今後は、杉原千畝をモデルにした小説や映画は、全てこの本を元に作られるだろう。

杉原千畝と言えば、リトアニアでユダヤ人のために本国の外務省の指示に逆らってまでヴィザを発給し続け、多くのユダヤ人の命を救ったことから日本のシンドラーとしてその名が知られている日本の外交官。

この本を読むまで、私の知識もその程度で、あまりにも無知だった。

そうか、杉原千畝は、インテリジェント・オフィサーだったのか!

それも、凄腕の。

インテリジェント・オフィサーというのは、ようするにスパイ・マスターだな。

映画「グッド・シェパード」の主人公のような。

杉原とユダヤ人との関わりは、彼の満州国時代に遡るのだろうね。

最初の奥さんが、スターリンのソ連から満州に逃れてきた白系ロシア人で、白系ロシア人にはユダヤ人が多かった、となると、最初の奥さんもユダヤ人だったのかも。

また、6000人ものユダヤ人にヴィザを発行し続けたのは、ヒトラーの迫害からユダヤ人を守るためとばかり思っていたが、そうではなくて、まずはスターリンからだったとは、知らなかったね。

杉原の作り上げたスパイ網は、そういうユダヤ系の人間が多かったようだ。

彼がそういうスパイ網を使って現地で掴んだ貴重な情報を無視した本省の権力者達の見る目のなさには、歴史のイフでは済まされない。

先日紹介した「原発危機と『東大話法』-傍観者の論理・欺瞞の言語」(安冨歩著)につながるものがある。

体質は今もまったく変わっていない。同じだ。

だから、日本は戦争に負けるんだ。

 

 

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