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2012年6月2日 / misotukuri

「君主論」を読む

学生時代に読めなかった世界の名著を読もうと志して以来、早くも四半世紀が来ようとしているが、読めたのはほとんどない。

先日、BOOK-OFFで¥105の「君主論」(ニコロ・マキアヴェリ著)が目についたので、衝動買いしてしまった。

「君主論」もちょっと読んだだけで、投げ出してしまった本の一つだが、今読むと本文は意外と読みやすい。

世界の名著も社会に出てからある程度経って読めば、中央公論、文藝春秋、日経新聞の特集記事などとレベル的には大差ない。

この「君主論」だが、マキアヴェリの文体は、脚注からもうかがえるように品がない。

原文の感じは分からないが、大衆週刊誌とさほど変わらないような印象を受けた。

だが、それだけ実用的だともいえるのでは?

内容は、少し誤解していたが、兵法書というより、君主のための統治論だな。

今なら、橋下徹にこそ必読の書だろう。

ものすごい読書家というから、とっくに読んでいるのだろうが、ブレーンの堺屋太一がご進講しているかもしれない。

そういう目でこの書を読めば、実に面白い政治の地平が開けるというものだ。

まだ、読み始めて40ページ位ではあるのだが、日本の政治を考える時にヒントになるようなことが幾つも書かれている。

たとえば、「三 混成型の君主国」を読めば、大阪府を手に入れ、ついで、大阪市も手に入れた橋下徹が今後採ってくるであろう統治手法を予測することが出来る。

また、「五 都市、あるいは国を治めるにあたって、征服以前に、民衆が自治のもとで暮らしてきたばあい、どうすればよいか」を読めば、民主党政権の失敗がどのケースに当てはまったのかとか、今後初めて政権を奪取する者たちがどういう風にすればいいかがよく分かる。

問題は、この本が、橋下徹のようなこれから優れた君主(支配者)になろうとする者のために書かれたものであるということだ。

当然のことながら、民主主義などに何の価値も見いだしていない。

だから、民主主義の信奉者がこれから君主になろうとしている人間と相対した場合、心得ておかなければならないヒントが書かれている。

つまり、あなたは単に政治的議論を戦わせようとしているつもりでも、彼はあなたを本気で消しにかかるということだ。

従って、あなたとしても、彼とは徹底的に戦うしかない。

戦うことによってのみ、彼とは小休止の平和も得られるのだ。

お互いそれをやり通せなければ、死か隷属が待っている。

いかにも、やっかいなことだねえ。

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