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2012年6月14日 / misotukuri

TV映画「インジャスティス」にブッ飛んだ

最近、ミステリ・ドラマばっかり見ているが、今日は前に録画して置いたイギリスのTV映画「インジャスティス」(前編・後編)を通しで見た。

全部で3時間半かかるのに怖気をふるい、なかなかとっかかりがつかなかった。

しかし、見始めたら、面白いね。ブッ飛んだよ。

主人公の弁護士も異常だが、彼を追う警部補も異常。

この警部補は、ホントに嫌な奴で、コワモテで口が悪く、強引で、脅しはするわ、ねつ造など平気。

直感を頼りに、最短距離を突っ走る男だ。

部下をいびり、妻に暴力をふるうわ、そのくせ容疑者を追いかけたら息切れしてダウンするという最低男なのだが、常に結果を出す。

そのため、署長を始め皆が一目置いている。

こういうタイプって、まれにだが、お目にかかることがある。

一匹狼タイプで単独行動が多く、出て行くと、必ず何か咥えて帰ってくる。

いったい、毎日、何やってるのかよくわからないが、ずば抜けて成績がいい。

しかし、周囲の者から蛇蝎のように嫌われ、そいつも怖い者知らずなので、何かと摩擦が多く、問題ばかり起こしている。

昔、私の部下にもこの警部補みたいなのがいて、そいつの尻ぬぐいにかけずり回されたものだ。

「問題を起こす部下であれ」とは当時の私のヤケ気味のお得意の言葉で、そいつには結果だけを求めた。

そういう管理職も問題と言えば問題だが、現場の管理監督者というのはそのぐらいの気持ちでなければつとまらない。

こういうタイプの問題児というのは、どこか生き急いでいるようなところがあって、なかなか円熟するまで生きられないとしたものだ。

たいてい、使い捨てにされたようなものだが、本人にとっても、多分それでいいのだろう。

主人公の弁護士は、これまた極めて優秀で、数多くの無罪を勝ち取ってきたのだが、一つ、普通でないところがあった。

それは、彼自身が、被告が無罪であると確信が持てない場合は、決して弁護を引き受けないのだ。

普通、弁護士というものは、三百代言というか、被告が有罪だとわかっていても、被告を弁護して検察と闘うものだ。

それを彼は、堂々と、「被告が無罪であると信じられなければ弁護なんてできませんよ」と言う。

有罪か無罪かは英国の場合、陪審が決めること。

陪審の判断を無罪に導けば弁護士の勝ちで、弁護士の役目は終わるのだが、この弁護士は違う。

あくまで真実が問題なのだ。

もし、彼によって無罪を勝ち取とれた被告が、彼をだましていて本当は有罪だとわかったら・・・

ある時まで、彼はそのことで深く傷つき、精神的に落ち込んでいた。

彼のおかげで無罪になった男が、ある夜、何者かに射殺されるまでは。

以来、みちがえるように元気になった彼は、だまされても落ち込まないよう、弁護を引き受ける前に必ず被告に訊く。

「私に真実を話してください」と。

コワイね、これは。

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