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2012年6月17日 / misotukuri

「解錠師」読了-これは純愛青春犯罪小説か

「解錠師」(スティーヴ・ハミルトン著)読了した。

2011年度のアメリカ探偵作家クラブ(MWA)・最優秀長編賞(エドガー賞)と英国推理作家協会(CWA)・イアン・フレミング・スティール・ダガー賞をダブル受賞した傑作クライム・サスペンスだが、さすがに素晴らしい出来映えだ。

ミステリの手法としては、新味はないが、フツーにいいんじゃないと言える作品だ。

今年は、ホントに、読む本読む本傑作揃いだなと思って振り返ってみたら、皆、賞を貰った作品ばかりで、そう言えば、そういう作品を選んで読んでいたんだっけなと思い当たる。

この小説は、八歳の時に両親を失ったある忌まわしい事件で奇跡的に救出されたもののその後一切声が出なくなってしまった少年が、ふとしたことから鍵を開ける才能の片鱗を見せたところ、それに目をつけた犯罪組織によって稀代の天才少年金庫破りとして育て上げられていく話だ。

少年はその組織から決して抜けられない。

なぜなら、少年の初恋の少女の命がかかっているからだ。

これは純愛青春犯罪小説だね。

ピカレスク・ロマン(悪漢小説)になるには、主人公が幼すぎる。

もっとも、これにモデルがいるとしたら、その人の人生は、思いっきり、ピカレスク・ロマンだろう。

この本で、唯一、欠点があるが、それは最後の仕事でのことだ。

電子錠の番号を見つける方法だが、日本なら当時でも、金庫でなくてもビルの出入り口のドアの電子錠でも、あんな方法では見つけられない。

アメリカが遅れているのか、作者が知らないのか?

 

 

 

 

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