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2012年7月27日 / misotukuri

映画「ヒアアフター」のお迎え度

昨日、映画「ヒアアフター」(10年、米、クリント・イーストウッド監督、マット・デイモン、セシル=ドゥ・フランス他)を見た。

ヒアアフター(Hereafter)って、ここではようするに「来世」のことだけど、うーん、何と言うか、イーストウッドもそろそろお迎えが近いのかな?って感じだな。

淡々と描く淡々路線の映画だが、マット・デイモンもミス・キャストみたいだし、監督がホラー系の人ならもっと違う描き方をするんじゃないかなと思いながら見ていた。

イーストウッドは、不思議な現象を超常現象とも偶然とも、何とも判然としがたいように描くすべを解っていないみたいだな。

この映画は、インチキ霊能者がほとんどだが、中には本物もいる、そして、これが本物の霊的体験です!と言ってるようなものだろ?

臨死体験も、したことないので私も本当のところよく分からない。

しかし、残念ながら、こういう描き方では、説得力0だね。

幼い双子の兄を亡くした弟が、霊能力者のはしごをするシーンでは、マイクル・クライトンの「インナー・トラヴェルズ」に似た話があったのを思い出した。

霊能力や臨死体験の類の本はほとんど読んだことがないので、この本のことしか思い浮かばなかったというのが正直なところだが。

クライトンは、「大列車強盗」の映画を撮るためにロンドンに滞在したが、その合間に超能力者の館(霊能力者の館?だったかも)を訪れ、霊能力者のはしごをするのだ。

それというのも、クライトンにはアストラル・トリップ(幽体離脱)の特技があったからだ。

彼はハーバード・メディカル・スクールの医学生だった時、それが精神病の一症状であることを知って、それからは出来るだけしないようにしていたという。

しかし、彼は何かのたびに死への衝動に突き動かされていて、インナー・トリップへの関心は止むことがなく、同時に超優秀な知能の持ち主でもあった彼の理性は、幻影と現実との間で千々に揺れ動いた。

SF&ミステリのベストセラー作家であり、映画監督でもある彼はインチキ臭い超常現象を見せられるたびに言っている。

「私は幻想を作って売っているんだぞ!」と。

まあ、詳しくは、「インナー・トラヴェルズ」を読んでくれたまえ。

クリント・イーストウッドがマイクル・クライトンの「インナー・トラヴェルズ」を読んでいたかどうかよくわからないが、おそらくいろんな体験記を読んだことだろう。

もう少し、スマトラ沖大津波の話がもっと出てくるのかと思ったが、特にドラマ上での発展はなかったね。

そこらが、この映画の不満かな?

霊能力者ジョージロネガンと彼女をつなぐ少年のエピソードは嘘くさいけれども良かったが。

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