Skip to content
2012年8月18日 / misotukuri

そもそも夏に白菜の浅漬けを食べるか?

北海道で起きたO157事件だが、そもそも夏に白菜の浅漬けを食べるか?と思うね。

幾ら、北海道は寒いと言ってもね。

季節のある国では、季節の物を食べればいいのに。

乾物ならともかく、生ものに近いものを季節外れでも欲しがるからこうなる。

戦前のまだ電気冷蔵庫などない時代から果物屋さんをしていたMさんが、あるとき私に話してくれた。

「わたしどもの商売は、夏に冬の物を売り、冬に夏の物を売るということで成り立っているんですよ」と。

その果物屋さんの得意先は、ほとんど料亭やホテルばかり。

たまに、病院に入院している人の見舞い用に一般客が買っていくと言っていた。

私は、果物屋さんとは、ああ、そういう商売をしているのか、と合点がいった。

また、あるときの宴会で、地区の農林事務所の所長さんとお話しする機会があったので、かねてから疑問に思っていたことを質問してみた。

「この間、関東の人に贈るお中元に何がいいかと思って、ネットで検索していたら、梨5個入りで一箱5000円というのがあったので驚いてしまいました。だって、それじゃあ、その梨は1個1000円もすることになるでしょう?幾らブランド物で、おいしいと言っても、たかが梨ですよ。まだまだ青いし、とてもおいしいとは思えないのですけど、都会の人はそれでも買うんですかねえ?」と。

すると、その所長さん、苦笑しながら曰く。

「それは一箱5000円だから、売れるんですよ。逆に、2000円だの3000円だの中途半端な値段をつけると売れません。5000円のものをお中元に贈ったという事が大事なんです。自分が食べるのでないですから、それでいいんですよ」と。

愕然としたよ。

営農指導をしている人というのは、そんな風に農作物を考えているのか!とね。

そして、また、こんなことで世の中いいのだろうか?とも思った。

またまた、あるとき、母の友人から沖縄の「アップル・マンゴー」を頂いたことがあり、それで、マンゴーにはまってしまったのだが、香りが何とも言えず良くて、最高においしいので、生産農家に注文しようとネットで検索したら、マンゴーは沖縄でもハウス栽培しなければ気温が低くて出来ないということを知った。

それで、マンゴーのことは好きになったものの、”沖縄もの”でなくては、というブランドへの”こだわり”はなくなった。

ハウス栽培を否定するわけではないが、いったい何故、そこまでして適地でない物を作ろうとするのかな?

特に、ものによっては、重油や軽油や灯油など炭化水素燃料をガンガン炊いて温度管理をしている農作物がある。

CO2を一杯排出して、化石燃料の膨大な浪費だ。

ハウスものというのは、石油を食べているようなものだ。

先の果物屋さんでないけれど、季節外れのものを出せば、希少価値があるので、高く売れるから、そういうことをする。

梨にしろブドウにしろ、とにかくお盆までに出荷しないと二束三文。

箱代にもならず、作れば作るだけ損をする。

だから、少しでも早くということで、農薬や石油を使いまくって、促成栽培に力を入れる。

それで、おいしいならまだ許せるが、まあ、味がわからない人たちに言ってもしかたがないことだが、全然、おいしくない。

健康上、安全でもない。

だが、消費者が求め、商売人が求め、農家も求めるものだから、何もかも季節外れのものばかりになってくる。

とにかく、みんな、夏でも白菜、冬でもミニ・トマトが欲しいのだ。

「これがないと、あたし、ダメなの」とのたまう。

まあ、自分で作って、自分で食べるのなら、どんなものが出来るか、また、どういう風にしなければ出来ないかわかるだろうからいいが、農家の人は自分では決してそんな物は食べない。

自分の家で食べる用には、ちゃんと、出荷用とは別の作り方をする。

無農薬で。季節季節に応じた作り方で。

だが、本当に、誰もこういう現実を、何とも思わないのだろうか?

まあ、冬30℃、夏17℃で、一日中、エアコン入れっぱなしにしていて、平気で原発反対叫んでいる連中にはわからないんだろうが。

ホントに、「世の中みんな狂ってる!」だよ。

あちこちに、「いいじゃないの、しあわせならば」という構図が蔓延しているのが見て取れる。

これは、どうしようもないな。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。