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2012年12月29日 / misotukuri

今年見た映画ベスト3-2012年

昨日に引き続き、今年読んだSFベスト3をと思ったが、「連環宇宙(VORTEX)」(ロバート・C・ウィルスン著)しか読んでいないので、選びようがないことに気がついた。

まあ、これだけの傑作だから、これだけしか読んでなくても、十分だろう。

「時間封鎖(SPIN)」、「無限記憶(AXIS)」の後、まさか完結編が出来るとは思えなかったが、何と前二作を遙かに上回る堂々たる完結編が出来てしまったではないか。

まさに、21世紀初頭のSFの金字塔だし、長くSFの古典として残るだろう。

ま、それはともかく、映画だ。

今年も120本見るつもりだったが、眼の手術をしたり、TVドラマで面白いのがあったので、ついつい、映画から遠のいてしまった。

映画を駆逐したTVドラマでは、「キリング」、「フリンジ」シーズン1~3、「THE EVENT/イベント」、「生存者たち」シーズン1、「LAW & ORDER」シーズン1~9、「呪われた川」などだ。

おかげで、映画は目標にとうてい及ばず、わずか81本にとどまった。

ざーっと、順不同でノミネートすると、次のとおり。

1 「インファナル・アフェア」(02年、香港、アンドリュー・ラウ監督)

2 「裸のランチ」(92年、英、カナダ、デヴィッド・クローネンバーグ監督)

3 「第9地区」(10年米、ニール・ブロムカムプ監督)

4 「アンフォゲッタブル」(96年、米、ジョン・だール監督)

5 「卵」(07年、トルコ・ギリシャ、セミフ・カプランオール監督)

6 「初恋の来た道」(00年、中国、チャン・イーモウ監督)

7 「男はつらいよ 寅次郎 夕焼け小焼け」(76年、日、山田洋次監督)

8 「ランバート 汚れた刑事」(11年、米、オーレン・ムーヴァーマン監督)

9 「なんだかおかしな物語」(10年、米、ライアン・フレック監督)

10 「あしたのパスタはアルデンテ」(10年、イタリア、フェルザン・オズベテク監督)

11 「レバノン」(09年、イスラエル、仏、独、サミュエル・マオス監督)

12 「エッセンシャル・キリング」(11年、ポーランド他、イエジー・スコリモフスキ監督)

13 「サンクタム」(11年、豪、米、アリスター・グリアスン監督)

14 「テトロ 過去を殺した男」(09年、米、アルゼンチン他、フランシス・フォード・コッポラ監督)

15 「悪霊喰」(00年、米、独、ブライアン・ヘルゲランド監督)

まあ、これくらいだろうな。

まず、寅さんは入れたいね。

特に、この「男はつらいよ 寅次郎 夕焼け小焼け」は、出てくる役者がみんないいんだよねえ。

桜井センリさんが先月亡くなったが、ホント、偶然だな、これに出ている大滝秀治も先々月に亡くなった。

太地喜和子もマドンナ役で、これもさすがだね。

宇野重吉、岡田嘉子、佐山俊二・・・皆死んでる。

まだ生きてる出演者を数えた方が早いね。

それから、人の生き方とか考えてみたくなる映画だけど、「卵」、「初恋の来た道」、「ランバート 汚れた刑事」、「あしたのパスタはアルデンテ」の中から、一つ選びたいね。

「卵」もホントすばらしい作品だけど、「初恋来た道」か「ランバート 汚れた刑事」かの、どっちかだな。

「あしたのパスタはアルデンテ」は、ホモの人には切実なんだろうが、やっぱり、おふざけに思えるしね。

「卵」は思い入れが強すぎる。

もうちょっと、淡々と描いた方が良かったかも。

しかし、細かいニュアンスまで、間違っているかもしれないが、よくわかった。

故郷の田舎というのは、まあ、そんなもんだよ。トルコに限らず、世界中、どこでも。

で、「初恋の来た道」か「ランバート 汚れた刑事」かのどちらかだが、はっきり言って、作品の出来映えは後者だろう。

前者は、甘い。美化されすぎている。もはや、伝説の域にまで達しているくらいだ。

しかも、原作と映画とはだいぶ違っていて、映画のような話を原作に期待したら裏切られるとか。

ということは、ひょっとしたら、中国版「林檎の木」(ジョン・ゴールズワージー著)でないのかしらん?

ま、でも、映画と原作は別物だし、「第三の男」(キャロル・リード監督・グレアム・グリーン原作)のように、映画が原作を超えることもある。

「ランバート 汚れた刑事」は、八方ふさがりでどうにも行き詰まってしまった経験のある人間にはすごく理解出来る話だ。

幸せな人の同情なんか欲しくないと思っている人にお勧めする映画だが、ま、一般受けはしないだろうな。

というわけで、「初恋の来た道」にしよう。

やっぱり、チャン・ツィイーの魅力には勝てないか!

最後は、極限状況下の人間というテーマで、「レバノン」と「エッセンシャル・キリング」との、どちらかだな。

「レバノン」は如何にもユダヤ人らしい「誰も信用できない」という強迫観念に支配されている映画で、一兵士の見た戦争の実態なんて、およそこういうモノだろうとは思う。

だって、命令通り動くだけで、何にも知らされてないんだものね。

戦車乗りも大変だね。閉所恐怖症になるよ。

この映画、戦車の中から見た戦争の現実とでもいうべき作品だ。

「エッセンシャル・キリング」もアイデア賞ものの映画だ。

主役が全くと言っていいほど台詞をしゃべらない。

私は、この映画を見て、これって、フレデリック・フォーサイスの「アフガンの男」の作中エピソードではないか?と思ったよ。

「アフガンの男」の中の伝説的テロリストはグアンタナモ収容所から、ロッキー山脈の秘密収容所に移送されるが、途中で脱走し、カナダへ逃げる。

舞台は違えているが、まるでそのあたりの逃走・追跡劇みたいだ。

これはまあ、台詞なんかなくても、映画は作れるね。

コロンブスの卵的作劇法だ。

ということで、迷うのだが、やはり、よりショッキングなのは、「エッセンシャル・キリング」かな?

よって、今年見た映画のベスト3は、次のとおりとなった。

1 「男はつらいよ 寅次郎 夕焼け小焼け」(76年、日、山田洋次監督、渥美清、太地喜和子、宇野重吉他)

2 「初恋の来た道」(00年、中国、チャン・イーモウ監督、チャン・ツィイー、チョン・ハオ)

3 「エッセンシャル・キリング」(11年、ポーランド、他、イエジー・スコリモフスキ監督、ヴィンセント・ギャロ、エマニュエル・セニエ)

来年は、120本とか考えず、出来るだけ見よう。

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