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2013年7月3日 / misotukuri

「LAW & ORDER 14」#21「警察官の良心」で考える

TVドラマ「LAW & ORDER」シーズン14も#21となり、レニー・ブリスコー刑事ともそろそろお別れとなるが、今日の「警察官の良心」は面白かった。

ただし、レニー・ブリスコー刑事はあまり活躍せず、検察官たちが活躍する。

主な殺人事件が単純で、容疑者が犯人であることは確実だからだ。

だが、この容疑者、実はえん罪で20年間服役していたのだが、つい最近DNA鑑定で無実が証明され、無罪放免で出所したところだった!

弁護士は、容疑者が無実の罪での20年間の刑務所暮らしで人間が暴力的に変わってしまったと言う。

すなわち、怒りっぽくキレやすくなり、殺らなければ殺られると思い込むようになったというのだ。

検察側は、今回の事件にえん罪事件を持ち出した弁護士の主張を逆手に取り、本当に無実の人間だったのかまだ19歳だった20年前の容疑者の実像について調べ直す。

えん罪の決め手となった容疑者のナイフに付いていた血痕が、被害者の血痕でなければ、では誰の血痕だったのか?という観点からのDNA鑑定のやり直しと、そもそもそのナイフを発見したのが誰なのか?ということ、そしてまた、原則として非公開とされている少年時代の逮捕歴や逮捕事件の詳細等々。

すると、容疑者をえん罪に追い込んだ一人の警察官が浮かび上がってくる。

何とそれはレニーの相棒のエド・グリーン刑事の昔の相棒だった!

彼は、規則を杓子定規なまでに遵守して、決して無理はしないタイプの警察官だった。

それなのに、いったい何故その警察官は、容疑者をことあるごとに目の敵にし、ついには一線を越えて容疑者をえん罪に陥れたのか?

とまあ、この手の話を日本の刑事ドラマで描いたら、とてつもなくベタベタとワケのわからないまでに湿っぽい話になるが、さすがハードボイルドなNYの話、なかなか男っぽいよ。

アメリカ人にだって人を突き動かす情念はあるが、悪人でも善人でもやったことの結果はちゃんと自分で引き受ける姿勢がある。

女々しさがないというか、そこらは好感が持てる。

ま、それはともかくだ、このえん罪事件という奴、難しいね。

アメリカでも警察官の一般常識では、えん罪えん罪と言っても、皆が皆、完全に無実な人間ばかりではないだろうというものだということが、これでよくわかって面白い。

容疑者を逮捕した警察官は、洋の東西を問わず、裁判の結果がどうであれ、容疑者を真犯人だと深く確信しているものなのだ。

それだけに、犯人とわかっているのに、釈放せざるを得なかったその悔しさは、我々一般人では想像もつかないくらい強いようだ。

だが、熱心な警官と悪徳警官の区別がなかなかつきにくいのも確かだ。

警察官に限ったことではないが。

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