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2013年7月14日 / misotukuri

映画「デビルズ・ダブル」のソックリ度

昨夜、映画「デビルズ・ダブル ある影武者の物語」(11年米、リー・タマホリ監督、ドミニク・クーパー他)を見た。

ウダイ・サダム・フセインの影武者だった男の物語だ。

ウダイのことは、次のWikipediaの記事を読んでくれ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%83%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%83%B3

映画は、ウダイの暗殺未遂事件に題材を取っている。

ほとんど実際にあったことのようだ。

ただ、本当に影武者なる者がいたのか、そしてそいつが映画のようなことをしたのか、そんなことは分からない。

しかし、親父のサダム・フセインに影武者がいたことはよく知られており、長男のウダイにいたとしても不思議ではない。

北朝鮮の金正日の影武者なんて、これはオレの想像だが、糖尿病で寝たきりとなっていた本物に代わり、小泉さんとの日朝首脳会談をやってのけ、国際的には本物ということで認証されていたが、本物がとうとう死んでしまうと、用済みとなった偽物も殺されて、舞台から姿を消した。

影武者の話で有名なのは、「鷲は舞い降りた」(ジャック・ヒギンズ著)、「モスクワ2015年」(ドナルド・ジェイムズ著)などがあるが、特に、後者は、影武者の必要性や本物に似せる訓練などが描かれており、大変面白い。

この映画にも「モスクワ2015年」とそっくりの話が出てくる。

ただ、異常性格者のウダイは、危険で面倒くさいことは全て影武者にやらして、自分は影武者の行動が映っているテレビ報道を「あれ、オレだ!」と笑いながら見ている。

コカインを吸いながら、時には、愛する母親とベッドで酒を飲みながら。

弟のクサイに、電話して「テレビ見てるか?オレが出て名演説している」と言うと、弟は「偽物だ。口から泡を飛ばしていないし、酔っ払ってもいない」と見抜かれている。

このウダイとクサイという兄弟の名前は、本当に笑ってしまう。

ウザイとクサイだなんてね。

見抜かれているのは、親父のサダムにもで、肉親なら分かるようだ。

「三人目の息子ができた」と言うくらいだから。

この映画、サダム・フセイン自体は、それほど悪くは描かれていないのに少々驚いた。

乱行が過ぎるウダイを殴りつけ、殺そうとして部下に制止され、「こいつが生まれてきたときに殺しておけば良かった」と言うところなど、男系社会のイスラム圏では、ギリギリのところなのかもしれない。

それにしても、主演のドミニク・クーパーは本当に上手いね。

私はとうとう最後までウダイと影武者のラティフとは別人が演じていると思っていた。

後でキャストを見てびっくり。

最初はあんまり似ていなくて、眉毛のあたりなど明らかに違っていて、つけ歯をつけ、サングラスをかけるとそっくりさんになるぐらいにしか思ってないなかった。

映画の中でのミスディレクションが巧みで、ついついだまされてしまったということだ。

ウダイの方が3cm背が高いので靴底を上げることで対処しろとか、ウダイと影武者のラティフがボクシングで対戦するシーンとかだが。

一人二役で取っ組み合いをしていて驚いたのは、昔のことだが、ヘイリー・ミルズの「罠にかかったパパとママ」かな?

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BD%A0%E3%81%AB%E3%81%8B%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%83%91%E3%83%91%E3%81%A8%E3%83%9E%E3%83%9E

体型が似ている者とやらせて、顔だけすげ替えるのだろうが。

そのあたり、「ヒッチコックに囚われた女」でやってたね。

しかしまあ、良くできている。

面白い映画だった。

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