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2013年8月20日 / misotukuri

 「冬そして夜」読了-学園銃乱射事件の闇を探る

 「冬そして夜」(S・J・ローザン著)読了。
 2003年MWA長編賞(エドガー賞)受賞作だ。
 これで00年代のMWA長編賞受賞作10作品全部読み終えた。
 いずれまた00年代MWA長編賞ベスト3をやりたい。
 この作品は、”珍しく”私立探偵物で、アイルランド系のビル・スミスと中国系のリディア・チンの二人組が活躍するシリーズものの第8作目。
 おしどり探偵物というか、男女ペアの探偵物って、キャラクターが決まっていてあんまり好きじゃないのだが、読み始めると面白い。
 これはエドガー賞受賞の価値はあるね。傑作だ。
 最初は、どうせヒット・シリーズ物を書いている論功行賞かと邪推したが、見事に外れた。
 少しネタバレになるが、どうせボクシング・ネタ以外では数少ない私の読者の皆さんには許してもらえるだろう。
 アメリカでは学校なんかでの銃の乱射事件が時々あるが、いったいどうしてあんな事件が起きるのか?誰しも考えたことがあるのではないか?
 つい最近では、2012年12月にコネティカット州で起きたサンディフック小学校銃乱射事件の犯人アダム・ランザは、やせっぽちで読書好きの優等生だった。
 http://matome.naver.jp/odai/2135551866384032801
 アメリカの傑作短編小説のアンソロジーで、アメリカ中西部の田舎町でこれから銃の乱射事件を起こそうとしている少年の心象風景を描いた作品「熱」(?)を読んだことがあるが、正直よくわからなかった。
 しかし、この「冬と夜」で描かれたようなフットボーラーでなければ人にあらずというような雰囲気の町では、まあ、そういうこともわかるような気がする。
 もちろん、このフットボールは、一つの象徴にすぎず、何でもいいのだ。
 一つの価値観で覆い尽くされている息苦しい共同体社会で、虐げられている弱者が牙を剥くとき、こういうことが起きる。
 こういうのは、非常にわかりやすい図式だ。
 しかし、それだけでは説明しきれないこともあるはず。
 だが、そこらが大衆小説の限界でもあるし、逆に、ホントにそれで説明できてしまう恐ろしくもつまらない現実の場合だってある。
 ところで、探偵小説って、ホームズ&ワトソンでも何でもいいが、二人組にすると話を進めやすいのかもしれないね。
 三人組以上の探偵団というのは、少年物以外ついぞ知らないが、まあ、そういうのもアリかも。
 たとえば、ゲイの恋人同士の男二人と美女の三人組。
 ゲイの内、一人はバイセクシャルで、美女とはビミョーな関係。
 ウーン、無意識の内に、映画「アメリカンの災難」を思い浮かべている。
 レズの二人に男一人ならTVドラマ「フレンズ」か。
 あれもいいな。
 ソチ冬期五輪ではロシアはゲイ防止法の適用を除外するそうな。
 ま、当たり前だな。
 そんなもの適用したら、五輪が開けなくなる。(撤回!)
 だんだん話が変な方向へずれて行く・・・
 暑い夏なので、もうここらで今夜は・・・では。

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