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2013年9月4日 / misotukuri

弁護士映画2本「リンカーン弁護士」と「レインメイカー」、どっちに頼む?

弁護士映画を2本続けてみた。
1 「リンカーン弁護士」(11年、米、ブラッド・ファーマン監督、マシュー・マコノヒー、ライアン・フィリップ他)
2 「レインメイカー」(97年、米、フランシス・フォード・コッポラ監督、マット・デイモン、ダニー・デヴィート他)
両方とも、原作があり、「リンカーン弁護士」は、以前に紹介した「エコーパーク」のマイクル・コナリー同名小説。
「レインメイカー」は、作品がたくさん映画化されているジョン・グリシャムの「原告側弁護人」。
共に非常に面白かった。
2の「レインメイカー」は、監督がスゴいから、キャストも豪華だ。
映画ファンなら、見覚えのある男優女優が勢揃いで、さすが大監督、まあたくさん芸達者をそろえてと、反発すら感じてしまう。
だってね、先に紹介した以外に、まずジョン・ヴォイトだろ、ロイ・シャイダーだろ、ダニー・グローヴァーだろ、ミッキー・ロークまでいる!
女優陣ではクレア・デインズ、ヴァージニア・マドセン、テレサ・ライト!
マット・デイモンも当時まだ若いのに、既に演技が驚くほど上手く、改めて感心した。
弁護士事務所のボスが脱税で逃亡中、新米のマット・デイモンを助ける役のダニー・デヴィートの商売熱心さには笑ってしまう。
俳優たちの他にも、垣間見るメンフィスのプアー・ホワイト層の住宅地などボロさ加減が良く描けていた。
筋は保険金の意図的な不払いで儲けている保険会社の悪事を新米弁護士が暴くというもので、それにDVに苦しむ若い人妻が絡んでくるという割とストレートなもの。
まあ、ストーリーよりも演技と描写で見せる映画だった。
それに比べると、1の「リンカーン弁護士」は、監督や俳優はほとんど知らなかったが、ミステリーとして、よりしっかりしている。
ウィリアム・H・メイシーだけは好きな俳優で、そろそろ殺されるぞと思ってみていたら、本当に・・・
この映画「リンカーン弁護士」は、決して1の「レインメイカー」のような感動の名作的駄作にはならないが、痛快な娯楽傑作という感じだ。
だいたい題名からして怪しい。
これは、リンカーンの後部座席を事務所代わりにしているから「リンカーン弁護士」と言われているちょい悪(?)刑事弁護士の話。
だが、腕利きの刑事弁護士だから、犯罪者には最後の頼みの綱とも言える存在で、娼婦、麻薬密売人、暴走族、殺人犯等々みんなが高い金を払ってでも(払えないときには他の手段で払う)、無能な公選弁護人よりはと彼にすがる。
彼なら、あらゆる手練手管を弄して殺人犯なら死刑を終身刑に(実質15年で出所できる)、売春なら2年の懲役をリハビリ病院で社会奉仕で手を打ってくれるからね。
おかげで、検事局や警察には蛇蝎のごとく嫌われている。
まあ、民事弁護士と刑事弁護士との違いはあるが、困ったときには正義感だけの1の新米弁護士より、こっちに頼みたいかな?
ストーリーも特殊な秘匿特権を利用したひねった話で、実に面白い。
これは原作の質の差だね。
どちらもベストセラーだが、「レインメイカー」は直木賞、「リンカーン弁護士」は江戸川乱歩賞の違いだな。

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