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2013年9月7日 / misotukuri

井岡一翔VSクワンタイ+宮崎亮VSシルベストレを予想する

9月11日、プロボクシングWBAダブル世界戦がある。
1 ライトフライ級 井岡一翔VSクワンタイ・シスモーゼン(Kwanthai Sithmorseng)
2 ミニマム級 宮崎亮VSヘスス・シルベストレ(Jesus Silvestre)
試合日も来週に迫ったので、そろそろ霊によって予想をしてみたい。
一昨年までは、私の予想も驚くほど当たったのだが、今年はあんまり成績が良くない。
先日の大毅VSゲレロでも、大毅の勝ちは当たったが、展開等全くダメ。予想外だった。
さて、こんどはどうか?
まずは1のWBAライトフライ級タイトルマッチ 井岡一翔VSクワンタイ・シスモーゼンの予想だ。
クワンタイ・シスモーゼンと言っても、八重樫の4代前のミニマム級王者なので、よく知らないのだが、ロマゴンが王座返上した空位王座についた男だ。
王座決定戦では2-1の判定でピグミー・ゴーキャットジムを下した。

この試合の動画を見ると、クワンタイは身長が高そうに見えるが、ピグミーが低すぎるのだろう。
BoxRecで見ると、クワンタイの身長は160cmとあるから、井岡より5cm低い。
ついでにデータを書いておくと、29才、オーソドックスで、45戦43勝(うちKO22)1敗(うちKO1)1分け、KO率48.9%。
井岡一翔は、24才、オーソドックス、身長165cm、リーチ168cm、12戦12勝(KO8)、KO率66.7%。
クワンタイの戦績は非常に素晴らしいが、詳しく見ると、獲得したミニマム級の空位王座は初防衛でムハンマド・ラクマン(インドネシア)に9回KO負けしている。
調べてみると、7回まで大差で勝っていたが、8回からペースが変わり、9回にはラクマンのボディブローで悶絶KO負けと言うことらしい。
どうやら、ボディが弱そうだ。
しかも、 今年の7月までPABAミニマム級王座の防衛戦をしているように、ずっとミニマム級で戦っている。
これはちょっと、次はフライ級に上げようかという井岡とは体格的に差がありすぎるのではないだろうか?
重量別の競技であるボクシングにある程度の体格差はつきもので、問題は、背の低いクアンタイに体格差をひっくり返す何かがあるかということだ。
ピグミー戦で見るクワンタイは、というより、二人ともいかにもタイ人ボクサーといった感じのなかなかの選手だと思う。
どちらが世界チャンピオンになってもおかしくはなかったが、判定はクワンタイに有利に傾いた。
だが、問題はクワンタイのボクシング・スタイルだ。
彼のボクシングは、ピグミーが攻め続けたせいか、基本的には攻め込んでくる相手を迎え撃つスタイルをとっているようだった。
だが、今度は背の低いクワンタイの方が井岡を攻め続けなければいけない立場になった。
背の低い方がじっとしていたら、背の高い方は好きなように背の低い方のパンチが届かない距離から打ってくる。
だから、背の低い方は、普通に戦っていては勝てないので、弱点をカバーするため、背の高い方の懐に入ってガンガン打ちまくるか、出入りのスピードを速めて打っては離れ打っては離れするかしなければならない。
ところが、井岡も基本的には出入りするボクシング。
相手が打ってくると射程距離外に下がり、相手が打ってこないと見るとさっと踏み込んで相手を打つ。
クワンタイが井岡と同じボクシングをしたら、技術レベルに差がないとしたら、背が高い方が有利なのは目に見えている。
クワンタイが、これでは勝てないと悟ったら、スタイルを変えて、ファイターに変身してガンガン攻めてくる。
恐らくそれが出来て初めて井岡と互角になると思う。
だが、多分染みついた自分のスタイルは変えることが出来ない。
だから、今回は、クワンタイがにわかファイターに変身しても、井岡のボディーブローかなんかでKOされるだけだろうし、お待ちスタイルでも、それこそ5手詰め詰め将棋のように必然的な攻め方をされて5RくらいでKOされてしまうだろう。
私には、いずれロマゴンと戦わなければいけない井岡がクワンタイなどと戦う理由がわからない。
クワンタイがガンガン攻めてくるタイプならともかく、これじゃあ、仮装ロマゴンとしても何の勉強にもならないよ。
まさに金目当てとしか考えられない安易なマッチメーク。
まあ、油断は禁物だけど。
予想は、井岡の前半KO勝ち。
次は、2のWBA世界ミニマム級タイトルマッチ 宮崎亮VSヘスス・シルベストレだが、これは多分、1より面白い。
シルベストレ同級暫定チャンピオンだし、最強の相手だからね。
先に両者のデータ比較をすると、次の通り。
宮崎:25才、オーソドックス、身長156cm、リーチ158cm、22戦19勝(KO11)無敗3分け、KO率50%
シルベストレ:23才、オーソドックス、身長163cm、リーチ163cm、30戦27勝(KO20)3敗(KO1)、KO率66.7%
シルベストレはこのクラスでは非常に高いKO率だと思う。
去年、三田村卓也と戦って3RTKOにしているが、この試合にはシルベストレのすべてが出ていると思う。

シルベストレは本当にガンガン攻めてくる典型的ファイターだね。
左の使い方が上手く、ボディー、顔面とフックを打ち込んできて、振り下ろすような右ストレートが目立つ。
踏み込んできてからも左右強い連打をするが、右は高く構えたガードのせいか、テレフォンパンチでほとんど当たらない。
線の細い三田村は打っては離れするボクシングだが、一発打ったらそれ以上来ないで必ず下がるから、シルベストレは心配なく前進した。
一方、宮崎は前回の初防衛戦で接近してガンガン攻めてくるカルロス・ベラルデを5R左フックのカウンター一発でKOしているが、それまでは決して褒められたものではなかった。
シルベストレは、ベラルデ以上に身体が大きくアグレッシブで、しかも右ガードが高いので、宮崎としては、ベラルデをKOした左フックのカウンターの再現には工夫がいるだろう。
宮崎は、今回も減量苦がかなりきつそうで、減量に成功するかがまず第一の関門。
それをクリアしても、初防衛戦のような出来だと、「カッコ良かったですか?」というようなわけにはいかないだろう。
長丁場の肉弾消耗戦は避け、パンチ力を生かした短期決戦をすべきだ。
それが出来なければ、宮崎の防衛は難しいだろう。
身長もリーチもKO率も防御もシルベストレに負けているが、シルベストレのKO率は、メキシコはストップが早いということと、ミニマム級での実績で、一つ上のライトフライ級で戦っていた宮崎とは質が違うとも言える。
しかし、これはミニマム級での戦いであり、ズバリ、判定でシルベストレの勝ちだろう。

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