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2013年9月9日 / misotukuri

映画「俺たちは天使じゃない」-オリジナルVSリメイク

昨夜、ぶっ続けで二つの映画「俺たちは天使じゃない」を見た。
1.55年、米、マイケル・カーチス監督、ハンフリー・ボガード、アルド・レイ、ピーター・ユスティノフ
2.89年、米、ニール・ジョーダン監督、ロバート・デ・ニーロ、ショーン・ペン、デミ・ムーア
オリジナルとリメイクだが、ストーリーは全然違う。
両方とも何度か見ているはずなのだが、よく覚えていない。
まず先に2.のリメイク版から見た。
時代設定が、1935年となっており、世界大恐慌の頃だ。
舞台は、アメリカ東部のカナダ国境の町。
そこに逃げ込んだ仲のいい脱獄囚二人が、高名な神父と間違われて(あり得ない!)引き起こすドタバタ騒動劇。
ショーン・ペンの好演が光る傑作だが、今思えば、演出がやや強引かな?
ロバート・デ・ニーロが死刑囚に「(お前は)人を殺したんだから(死刑も)しかたがない。償わなければ・・・」とかいう台詞があった。
1935年当時は、受刑囚ですら、人を殺せば死刑も当然という考えだったんだな、と思った。
しかし、あのカソリック教会、イイね。
涙を流すマリア像を見て、あの教会へかみさんを連れて行きたくなった。
信ずる者は救われる。オレの腎臓も良くなるかも。
あり得ん。しかし、あり得ないことが起きるのを奇跡というのだ。信ぜよ、さらば救われん。
それにしても、デミ・ムーアもおばあさんになってるんだろうな。
すぐ、そんなことを考える不信心者はやっぱりダメか!
続いて、1.のオリジナルも見た。
まあ、オリジナルと言っても、ストーリーは全然違っている。
あれっ?これって、総天然色だったっけ?と思いながら見始めたのだが、完璧に忘れていた。
時代設定は、1895年のクリスマスで、舞台は仏領ギアナの悪魔島。
と言っても、パピヨンがいた頃より、更に40年近く前のことで、本当にこんな開けた所だったのかと思うが、まあいい。
最初に波止場で囚人服を着た脱獄囚3人が昼寝をしていると、その横を捜索隊が彼らに気づかず通り過ぎる。
それを見て、ボギーが「1000人も保釈囚がうろうろしてたら、3人ぐらい紛れ込んでもわかりゃしないさ」と言う。
この見事な導入。さすが、舞台劇。
だが、舞台劇をベースにしているので、撮影は全部セット丸見えだし、ドラマは雑貨屋の室内シーンがほとんど。
カメラワーク関係なしに、セリフ中心にストーリーが進んで行く。
これは、リメイクを先に見ると、ボギーとかにあまり思い入れのない観客は、多分進行の遅さに焦れてきて、見るのをやめてしまうのではないかと思う。
しかし、オリジナルも、全く別のコメディだと割り切り、その世界に入ってみれば、それなりに面白く、楽しめる。
特に、同じ脱獄囚と言っても、こちらの方は、ちょっとあやうい異常さがあるからね。
コメディの質がブラック・ユーモアで、とにかくセリフがクスリと笑わせる。
ラストも何となく、カサブランカを思い起こさせるし、ああ、舞台劇ってこんなのだったなと懐かしくなった。
オリジナルとリメイク、これまたどちらも甲乙つけがたい出来映えだった。
では。

 

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