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2013年10月23日 / misotukuri

「ツリー」読了-ご都合主義的伝奇SF

SF小説だけでなく、何でもすべての小説の99%は屑だそうだが、これはどうかな?
「ツリー」(高橋克彦著)。
1ヶ月くらいかかって読み上げたが、身を入れて読んだのは、正味3日くらいのものかな。
会話でつなぐ小説で、やたらとページ数を稼いでくれる。
謎の推理は会話の中で行われ、すぐに答えが出されるので、謎の解明で読者を引っ張って行くということは全くない。
そして、一応、”私”が主人公なのだが、途中から他の登場人物にすっかり主役の座を奪われ、いつもただそこにいるだけで何も主体的に動いていない。
おしゃべりばっかりだ。
こんな構成では、映画に出来ないな。
主役がアクションするもんでしょ、だいたい。
高橋克彦の小説は私にしては結構読んでいる方だが、彼の伝奇SF小説は面白くないね。
導入部はまるで西村寿行の小説のように面白い。
しかし、その後がいけない。
だらだらと主人公たちがただ移動しているだけ。
要するにへたくそなのだ。
話が行き詰まると、「実はこうだった」という典型的な後付けご都合主義で新たなストーリーが展開されて行く。
あまりにもひどいので、「読者を馬鹿にするな!」と言いたいくらいだ。
そんな屑なら読まなきゃ良いのにと思うだろうが、いつもそれでも題材が好きだから読んでいる。
伝奇SF物が好きでなければ読めない小説だ。

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