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2013年10月25日 / misotukuri

映画「ナイトメアは欲情する」か???

 ついさっき、映画「ナイトメアは欲情するか」(12年、リトアニア、仏、ベルギー、クリスティーナ・ブオジッテ監督、マリウス・ヤンポルキス、ユルガ・ユタイテ他)を録画で見たところだ。
 これはSFファンにはなじみのある話と思うが、一般の人には結構衝撃的だろう。
 それにしても、ヒドイ邦題をつけたものだ。
 原題(Vanishing Waves)のまま、カタカナ標記にした方がよっぽどましと思うが。
 http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/103836/index.php?m=01
 このURLもいつ消えるかわからないので、内容紹介をコピペしておこう。

 脳神経学者ルカスは恋人との関係が冷め、仕事にすべてを打ち込んでいる。
 仕事とは、人間の脳神経にある情報を他者と共有させるための研究だった。
 彼は実験で昏睡状態にある身元不明の女性をアウロラと名づけ、彼女の脳神経と自分自身の脳神経を接続させることに。
 脳内の疑似空間で覚醒したアウロラと繰り広げた甘美な体験を通じ、ルカスはアウロラに好意を抱いてしまい、彼女と会うことを繰り返すため、ある許されない行動に出る。

 ちょっと違うと思うが、関心を持っていただくためならこの程度で良いだろう。
 SFでは、昏睡状態にある人間、あるいは死亡後数時間以内の人間の脳神経と接続して、会話したり、夢やヴァーチュアル・リアリティを共有する話はいくつもある。
 安部公房の「第四間氷期」、クリストファー・プリーストの「ドリーム・マシン」、P・K・ディックの「宇宙の眼」、J・P・ホーガンの「仮想空間計画」、グレッグ・イーガンの「万物理論」など傑作が目白押しだ。
 似たような臨死体験を扱ったSFでは、コニー・ウィリスの「航路」が思い浮かぶ。
 この映画は、どちらかというと、クリストファー・プリーストの「ドリーム・マシン」とコニー・ウィリスの「航路」を足して2で割ったような作品だ。
 すなわち、交通事故で昏睡状態の女性の脳と脳神経学者の男性の脳神経を接続する実験で二人が夢を共有することになるというのは「ドリーム・マシン」、そして、男性が何とかして女性を目覚めさせようとするのは「航路」かな?
 「ドリーム・マシン」は、死にかけている女性というのではなく、夢の中の仮想現実世界が気に入って自ら夢から覚めようといない男を覚醒させようとする点では同じだった。
 この映画を見ていて、二つの脳をシンクロさせることが出来るなら、こういうことも絵空事ではないと思うが、少し発展させて、HDDのクローン作成ではないが、人間の記憶や意識もコピー出来るのではないかと思う。
 ただし、同じシナプスを促成させる薬があればだが。
 それでもそのクローン人間を起動させるのが一苦労だろうなと思う。
 それには補助的なコンピュータが必要かもしれない。
 連想記憶演算素子を持つ超小型コンピュータだ。
 肝心の映画のことだが、女性の監督・脚本らしく、描写が繊細だ。
 なかなかいいんでないの?
 

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