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2013年10月30日 / misotukuri

南海トラフ大阪死者13万人-度が過ぎる被害想定は何故?

 大阪府の独自の被害想定によれば、南海トラフ巨大地震で、死者は大阪府で13万人超、国想定の13倍になったとか。
 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131030-OYT1T00544.htm?from=ylist
 東日本大震災の死者が、行方不明者も含めて約2万人を超えていることから、日本各地で被害想定の見直しをした結果、どことも以前の10倍以上の被害想定をするようになった。
 まあ、被害想定は大きめにしておくに越したことないとは思うが、あまりにも度が過ぎるとかえって逆効果ではないかと疑問に思う。
 南海トラフ巨大地震が来れば、最悪で32万人が死亡するというが、いくら何でも本気でそんなこと信じているのだろうか?
 また、そんな巨大な地震、想定するのは勝手だが、それを1/5の被害に止める対策なんて無意味だと思う。
 防火対策がかなり出来ている鉄筋コンクリートの家屋で火災が発生したとき、直ぐに消せたら良いが、初期消火に失敗したら、いっそのこと全焼させた方が後の処理が楽だということは誰でも知っている。
 そんな巨大な地震では、2次災害、3次災害も巨大で、そんなものに対処するのは不可能だ。
 被害想定などというものは、原発福島第一の事故があってもなお、想定外を想定することはできないと考えるべきだ。
 原発福島第一の事故も想定外という言葉が、当座、都合の良い言いわけに使われただけで、嘘だったことは直ぐにバレた。
 想定はあったが、安全神話にひびが入るので、金がかかるからと言って、出来るのに対策をせず、放置していた。
 今は、それではいけないと、最初から安全に安全を重ねて、想定外を想定しようとしているから、とてつもないほど高くハードルを上げてしまっている。
 そこまで危険なところなら、初めから安全なところに移住しておればいい。
 それが最終的解決方法だろう。
 しかし、そんなことは出来ない。
 何故か?
 1 実際はそんな巨大地震が来るなんて信じていないし、来たら来たで、別に死んでも良いと思っているから
 2 昔から生活している所だし、離れたくないので、自治体が防災対策をしっかり取って欲しいと思っているから
 3 そこに住んでおればいざというときに移転費用を国や自治体が出してくれると思っているから
 防災を麻雀にたとえるのは不謹慎かも知れないが、当たり牌と本当にわかっていてそれを切るバカはいないだろう。
 リーチを掛けていたり、安めに当たってツキを奪うとか何か作戦があるのならしかたがないが。
 防災も同じことで、橋脚が落ちかかっているので通行止めしてある橋をあえて渡ろうとするのは、その警告がわからないか、信じようとしないか、橋の上に大金が落ちているとか何か理由があるからで、それで命をなくしても、それは自己責任というものだ。
 問題は、そもそも橋自体が壊れかけているとかいう場合ではなく、荷重600kgまで大丈夫な橋なのに体重60kgの人が普通に通るのを、危険な所に架かっている橋だから安全を保障できないので、荷重6000kgまで大丈夫なように補強しようと言うことだ。
 そもそも、体重60kgの人が普通に歩いていて、そこに突然600kgを超える荷重がかかるとかいう場合がどれだけあるのか?
 それなのに更に10倍の荷重に耐えられるようにするなんて、オーバースペックもいいとこだ。
 普通に「災害時通行禁止」としておけば済むこと。
 いったい誰がそんなお金を負担しなければならないのか?
 そういう想定外がたまたま起きたとして、それは想定外を想定できない想像力不足とは言わない。
 受忍すべき災難だ。
 福島第一の事故がそうだというのではない。
 あれは明らかに想定していたことを揉み潰した東電が天災のせいにした人災だ。
 今の世の中、本当の天災は織り込み済みのリスクで、本来的に受忍すべきものという観念が消えてしまったように思える。
 天災からの復旧・復興に政府が国民の税金を使ってするのは、あくまで特例。
 既に起きた激甚災害と言われるような、それに救いの手を差し伸べないと政府が国民からの信頼を失うという場合だ。
 だが、防災は、最終的には自己責任。
 これが本来の姿だ。
 それなのに、防災で国民の税金を使おうとしているのは、今や防災という名目でないと公共事業が出来ないからだ。
 だから、各都道府県が競って被害想定を大きくする。
 被害想定を大きくすればするほど公共事業にお金が回るからだ。
 そして、無意味なまでにオーバースペックな建造物、構築物、道路が出来上がる。
 もちろん、オーバースペックなのはわかりきっているから、カスリをとるために手抜きも起きる。
 1万年に一度というような地震が起きて、それで本当に大丈夫なのか、そんなものわかるわけない。
 原発だって、昔のパニック小説を読めばわかるが、核ミサイルの直撃にも耐えられるとあるが、もちろん、周辺の関連施設や設備は違うわけで、そういうのがポシャっても福島第一のような事故は起きる。
 どんな対策を講じても、万全ではない。
 だから、超巨大地震の想定なんかでなく、東日本大震災以前の想定で十分だ。
 それで生命の危険がある地域の人は移住するか自己責任でその地域にとどまるか選択させれば良い。
 その方がよっぽど安上がりだ。
 防災名目の公共事業なんかするよりね。

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