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2014年1月7日 / misotukuri

亀田大毅VSJBC(日本ボクシング・コミッション)を予想する

昨年、亀田大毅がリボリオ・ソリスと戦って負けたにもかかわらず、王座を失わなかったことで、亀田側とJBCの泥仕合がまだ続いている。
JBCは亀田側がワビを入れない限り、亀田ジムを追放処分にするつもり。
それに対し、亀田側はもしJBCがそういう処分をするなら、法的手段も辞さないと言う。
またまたそれに対し、JBCは訴訟するならしろ、受けて立つからと売り言葉に買い言葉。
いつまで続くんでしょうなあ、この問題は。
私も大毅が負けたらIBFの王座はてっきり空位になると思っていたが、IBFのルール・ブックには、挑戦者が体重超過した場合は、王者が負けても王座は移動しないことを条件にタイトルマッチをしてもいいとあると聞いて、ズッコケはしなかったものの、驚いた。
報道では、大毅が勝てば統一チャンピオン、負ければ両方の王座は空位になると報じられていた。
大毅も自身のブログでそのとおり書いている。
おかしいじゃないか!というのが誰しも抱く感情。
しかしまあ、説明を聞くと、分からなくもない。
そもそも、IBFはボクサーの体重超過については一番厳しい団体で、他のところが前日までの1回の計量なのに対し、試合当日も一定以上の体重超過した場合はタイトルマッチとは認めない。
最近、ソリスのように最初から体重を作る気が全然なくて、タイトルを剥奪されたって負けるよりマシと確信犯で試合に出るボクサーが増えてきたが、こういうボクサーとバカ正直に減量して体重を作ったボクサーとを戦わせるのは、極めて危険だ。
その階級の体重でチャンピオンが戦って負ければ、たとえ、ノンタイトル戦であろうともタイトルを失うというのが、オールド・ボクシング・ファンの常識だった。
確かに、認定団体が少なかった時代には、タイトルに挑戦する機会も少なくて、今より世界チャンピオンというタイトルに価値があったので、チャンピオンも挑戦者もバカ正直なのが多かったし、そういうこともチャンピオンのプライドとして言えただろう。
しかし、今や認定団体は、WBA,WBC,IBF,WBOと主要なものでも4つもあり、世界タイトルよりもボクサー自身の魅力に商品価値が問われる時代になっている。
後生大事に昔の感覚でいると、正直者が馬鹿を見ることになる。
バカ正直に減量させられた宮崎亮は、立って歩けないほどの状態でようやく体重を作ったものの、試合当日も体調は回復せず、ゾンビ状態のままリングに上がって、案の定、ファーラン・サックリン・ジュニアに3RTKO負けした。
宮崎がソリスのようにアッケラカーと無理な減量なんかせず、自分の適正体重で戦えば、あんなことは起きなかっただろう。
正直者に馬鹿を見させないという点では、IBFルールが一番厳しいと言える。
そもそも、ボクシングが何故体重別の競技であるかということを考えれば、IBFルールもやむを得ないと理解できるのではないか?
ボクシングに体重で区分けした階級がある理由は、一言で言える。
それは、小男は大男には勝てないからだ。
そんなことない、柔よく剛を制すだろ、と言ってる柔道からして、今や体重別になっている。
では、次に、小男と大男が戦うのは何故いけないのか?
公平でないから?違う。
それは、ボクシングというのは、賭けの対象であり、小男と大男が戦えば十中八九大男が勝つとなれば、賭が成立しなくなるからだ。
世界中の誰もが知っている常識だが、賭博が禁止されている日本国の国民はそのことをよく知らない。
だから、いまだに、単なる試合のキャッチコピー(宣伝文句)でしかない精神論的な戯言を本気で信じている。
亀田大毅が自身のブログで書いたことは、大毅自身はそう信じていたのだろう。
たぶん、周囲もそう思わせていた。
それは最初から、負けても王座を失うことはないと分かっていたら、とことん頑張ろうとはしないだろうからだ。
言った言わないの問題は、法的な争いでは、あまり意味がない。
道義的な問題はあるがね。
全ては契約文書にどう書かれてあるかだ。
ところで、JBCの規程では、「国際タイトルマッチについてはタイトル管理団体ルールに則る」ということらしいから、つまり、亀田大毅(IBF)VSリボリオ・ソリス(WBA)戦については、IBFとWBAのルールに従うということになる。
IBFのタイトルマッチとしては、言った言わないの問題はあるが、ルール上は亀田側の主張のとおり。
WBAのタイトルマッチとしては、ソリスが体重超過で王座剥奪されたので、大毅が勝てばタイトルは移動するが、負けたので空位のまま。
ここで問題となっているのは、IBFのタイトルマッチについてだから、IBFのルールに従わなければならないのは、当然のことだろう。
従って、JBCの態度は、亀田側の道義的な違背行為を非難しているに過ぎず、それも文書で具体的に確認しなかったという自らにも責任があることゆえ、JBCから追放とかいう法的効果を生むような処分は出来ないと思う。
もし、そういうことをすれば、訴訟になり、多分、負けると思うが、負ければJBCの解体につながるだろう。
JBCの改革は必要だが、解体というのは日本のプロボクシング界をさらなる混乱に陥れるだけ。
解決策としては、
1 言った言わないの問題は、両者いったん棚上げにする
2 今後、試合前の取り決めは必ず文書化する
3 マスコミには正確な情報提供に努める
ということで、もう、いい加減に和解することだ。

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