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2014年1月14日 / misotukuri

映画「少年」に見る虚構と真実の間

45年ぶりに映画「少年」(69年、ATG、大島渚監督、渡辺文雄、小山明子、阿部哲夫、木下剛志他)を見た。
記憶よりもだいぶ長かったが、見ている内に次第に思い出してきた。
素晴らしい映画だ。
これは実際にあった「当たり屋」事件を映画化したものであり、事件については、次のサイトの記事がよくまとまっているのでURLをコピペしておくので、参照されたい。
http://yabusaka.moo.jp/atariya.htm
主人公の少年役をした阿部哲夫(当時10歳)さんは、養護施設に収容されていた孤児であり、この映画の公開後は再び養護施設に戻り、映画界とは縁を切ったとのことだ。
彼の演技は、とても素人とは思えないほどのリアリティがあって、本物の少年が自分を演じているのではないかとつい思ってしまう。
しかし、実際は、彼らのモデルとなった人間達がいたのであり、彼らはとっくに刑務所や児童相談所から出所して、今もどこかで生きているか、あるいは、もう死んでいるかなのだ。
彼らは、自分たちが犯した犯罪をネタにしたこの実話映画を一度でも見ただろうか?
映画は実際のモデル達の足取りをかなり正確に追っており、彼らの人物像の描写も真に迫っている。
しかし、実際はどうなのだろう?
迷探偵Jinchanとしては、Jinchanなりに想像はつくが、ここでそれを述べるのは遠慮しておこう。
実録ものでは、常にモデルになった人間からのクレームを覚悟しなければならないものだが、同じ実録ものでも犯罪実録ものは、その点、よほど気をつけないといけないからね。
一つ言えるのは、阿部少年の選択は、その後彼がどうなろうと、正しかったと私も思う。

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