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2014年2月27日 / misotukuri

映画「魔女と呼ばれた少女」のこれ本魔女度

映画「魔女と呼ばれた少女」(12年、カナダ、キム・グエン監督、ラシェル・ムワンザ、アラン・バスティアン、セルジュ・カニアンダー他)を見た。
これは、久々に見た10年に一度の大傑作だ。
ホンマじょ、ホンマじょ、本と魔女!
何、わからない?
わからなくてもいい。
ものすごく、ローカルなジョークだから。
コンゴ内戦で、12歳の時に反政府軍に拉致された少女コモナの数奇な、いや、ありふれた運命を描いた残酷で素晴らしくも美しい映画だ。
突然現れた反政府軍の襲撃によって、彼女の村は制圧され、彼女は隊長に機関銃で両親を殺すよう命令される。
「おまえがやらないなら、オレがナタでなぶり殺しにするまでだ」と言われたのだ。
少女が涙ながらに両親を撃ち殺した後、隊長は言う。
「これで君も立派な戦士だ」と。
彼らは、政府軍支配下の村を襲撃しては、村中の大人を全員殺した後、子供たちを兵士として使う為に拉致して行っているのだった。
それが、後に”魔女”と呼ばれるようになった少女コモナがまだ12歳の時のことだった。
あるとき祈祷師に樹液を飲まされた彼女には戦闘時に亡霊の姿が見えるようになり、それが何故か、政府軍がいる場所を教えてくれるのだ。
おかげで部隊は連戦連勝。
いつしか、彼女は勝利に導く魔女と呼ばれるようになる。
彼女が拉致されてきたときから彼女に何くれとなく親切にしてくれる”マジシャン”という年長の少年がいた。
あるときの戦闘がきっかけで、マジシャンはコモナに二人で部隊を脱けようと持ちかけてきた。
それから、少年と少女の二人だけの夢のような逃避行が始まった。
そして、まもなく、マジシャンはコモナに結婚を申し込む。
コモナがまだ13歳の時だ。
コモナは、いつか男がお前に結婚を申し込んできたらこう言うのだぞと、父親に教えられたことを言う。
「あなたがホントに私と結婚したいと思うのなら、白いオンドリ見つけてきて」と。
だが、それはとてつもなく難しいことだった。
少なくとも、赤道直下、アフリカのコンゴでは!
この映画、ここの白いオンドリ探しのエピソードがなければ、重くシリアスではあるがつまらない映画になっていただろう。
このドタバタとも言えるアフリカ版「小さな恋のメロディ」のエピソードがあるが故、われわれなどより遙かに濃密に人生を駆け抜けざるを得ないアフリカの現実の残酷さが浮かび上がってくるのだ。
素晴らしい出来映えにため息が出る。
この映画、早くも「今年見た映画ベスト1」候補だ。

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