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2014年5月4日 / misotukuri

メイウェザー、マイダナを下すも、敗北に等しい勝利だ

 今日行われた世界ウェルター級王座統一戦、WBC王者フロイド・メイウェザー(米) vs WBA王者マルコス・マイダナ(亜)は、2-0のマジョリティ・デシジョンでメイウェザーが勝った。
 まあ、確かにメイウェザーの勝ちに違いはないが、私に言わせれば、これは敗北に等しい勝利だね。
 攻勢はマイダナが取っていたものの的確にパンチを当てていたのはメイウェザーと、どいつもこいつもアホの一つ覚えみたいなことを言っているが、サウル・アルバレス戦の時と同じ2-0の判定でも、内容が全然違う。
 アルバレスは彼のスタイルからして、ストロングな正攻法でメイウェザーに挑んだが、ほとんど一発もパンチを当てられず、完敗だった。
 しかし、マイダナは、元々どこからパンチが飛んでくるかわからないストロングな変則スタイル。
 たとえば、メイウェザーが攻め込まれたとき、相手がアルバレスならスウェー・バックとショルダー・ブロックでかわしたり、あるいは、極端なダッキングして右サイドに逃れることができたが、マイダナ相手では、そのどちらもできなかった。
 それは、まず、マイダナのワイルドな上から打ち下ろす右ロングが、どこまでも襲ってくるからだ。
 次に、左フックもメイウェザーの右から襲ってくるので、右にも逃げられない。
 仕方なく大きくダッキングしたが、それでも真上からマイダナのロングの打ち下ろしが襲ってくる。
 ラビット・パンチだとメイウェザーは抗議したが、そんなダッキングしたら、普通に打ってもラビット・パンチになってしまう。
 要するに自分が悪いのだ。
 ただ、マイダナのラッシュはスタミナ切れで前半くらいまでしか続かず、メイウェザーに少しでも距離を取られると、普通のボクシングになってしまい、テクニックではとてもでないがメイウェザーに敵わない。
 しかし、ここで問題なのは、メイウェザーがいくら鮮やかなカウンターやコンビネーションを決めても、全然、マイダナに効かないのだ。 
 いつもなら、メイウェザーにあれだけ何回もボディーブローを打たれたら、ボディーに弱点のあるマイダナはダウンしているはず。
 メイウェザーはマイダナの出鼻にいくら切れのあるいいパンチを決めても、マイダナの突進は防げなかった。
 マイダナは何という打たれ強さか!と思ったら、違ってた。
 試合後わかったことだが、どうやら、直前にグローブを大きくしたらしいね。
 これはマイダナのパンチ力を警戒しての措置だったのだろうが、メイウェザーは自分のパンチも効かなくなるのを忘れていたようだ。
 だから、マイダナに「今度は大きくないグローブでやろうや」とそういうチキン・ハートを嘲る言葉を投げつけられた。
 メイウェザーは、判定になれば自分が負けるはずがないが、KOなら、自分のカーボン・コピーのエイドリアン・ブローナーがマイダナに何度もダウンさせられたように、ラッキー・パンチをもらわないとも限らないからね。
 こういう確率を計算した用心深さを見せつけられると、メイウェザーよ、お前、それでも男か?とマイダナでなくとも軽蔑したくなる。
 私が、メイウェザーより全盛期のロイ・ジョーンズJrが、よっぽどスゴイと思うのは、一発も相手に打たせないでKOしたからで、メイウェザーの判定勝ちなんて、たとえ、採点が適正だろうと、敗北に等しい勝利だと思う。
 KO出来ないパウンド・フォー・パウンドなんて、聞いてあきれる。
 それだけ、打たせずに打てるんだったら、どうして、KOしないのか?
 リマッチの声が上がっているが、やるだけ無駄だ。
 どうせ、よほどメイウェザーが急速に衰えない限り、また判定勝ちするだろうから。
 今度は、学習能力の高いメイウェザーは、最初から徹底的に中央で戦おうとするだろう。

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