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2014年5月20日 / misotukuri

PC遠隔操作事件-サイコパスも完全犯罪のジレンマに負ける

PC遠隔操作事件がついに終わった。
保釈中の片山被告が、アリバイのある16日の公判中に真犯人になりすましたメールを警察と部落解放同盟に送りつけ、墓穴を掘ってしまった。
何でも、スマホのタイマーメール機能を利用したトリックで、そのスマホを荒川の河川敷に埋めているところを監視していた警察に16日に掘り出されて、全てが露見してしまった。
19日予定していた記者会見をすっぽかして一時的に所在不明になっていたが、今日、佐藤弁護士の事務所に現れ、PC遠隔操作事件関連の全ての事件についての真犯人であることを認めた。
これから、保釈取り消し、再収監・・・となって行くだろうが、どうなんだろうね。
迷探偵Jinchanとしては、PCの世界では何もかもあり得る話ばっかりなので、あえてこの事件には触れずに来たが、したり顔で素人が犯罪捜査に口出しする危険性を改めて思い知らされた。
結局、人間性への理解という点で、特に、下劣な人間についての人間性だが、人権派弁護士よりも警察関係者の方に一日の長があったということか。
推理小説ではいかにも怪しい人物は必ず真犯人ではないけれど、現実の事件では、往々にしていかにも怪しい奴が真犯人となる。
このくだらない現実の非ドラマ性には、ただただあきれる。
この事件がきっかけで、私もC#やC++のプログラミングも囓ってみたが、最後までマスターするのはちょっとこの歳では面倒くさいだけで、仕組み自体はそれほど難しいとは思えなかった。
佐藤弁護士が、仮に片山被告の有罪を認めるとしたら、彼が弁護士という職業人としてあるまじき逸脱であるところの、どうして自分が弁護する片山被告の無罪を信じてしまったのかについての自己分析というか釈明をうかがいたいものだ。
信じるのが仕事だとか倫理的義務だなどと、寝ぼけたことを言わないでもらいたい。
何故なら彼ら人権派弁護士によって国家権力はこの度は逆に冤罪を被ったわけだから。
彼も人権派弁護士たちの陥りそうな迷宮にまんまと嵌まってしまった訳だが、この事件はこれからのえん罪事件に悪い影響を与えるのは必定だね。
刑事裁判では、検察側が被告の有罪の立証をしなければならず、それが出来なければ、真犯人かどうかに関わらず被告人の有利に取り扱われる・・・・はずだが、ことここに至っては万事窮す。
だが、この事件、実はまだ終わったわけではない。
唯一の可能性として、片山被告が、犯行を認めたのは全てではなく、あくまで真犯人になりすました自作自演のメールを送ったのだけだと供述を翻したらどうなるかだよ。(追伸:だが、実際は、真犯人でなければ知り得ないことがメールで暴露されていたようだ)
非常に不安定になっていた精神状態の人間が、普通に考えればなんの得にもならない非理性的な行為をついしてしまっただけなんだとね。
検察側には状況証拠しかなく、裁判も勝てそうになっていたのだが、少しでも早く決着をつけたいがあまり、あえて自作自演の自爆的行為に走ってしまったと言う。
(あまりにもナイーブに自分を信じてくれる佐藤弁護士をこれ以上だまし続けるのに、良心の呵責を覚え、決着を急いだのかも。母親を理由にしたりするのは嘘だと思うな。嘘つきが自分は嘘つきですと言っているのは真か偽か?などというパラドクスにとらわれてはいけない)
それとも、検察が片山被告にそっと耳打ちして、「NSC(アメリカ国家安全保障会議)から貰った決定的な証拠を俺たちは持っている。それは裁判では公式には使えないが、裁判官にはわかって貰っているから、佐藤弁護士がお前の方が絶対有利だなどと言ってても、結局はお前の負けなんだよ、刑務所行きだ。バーカ」とでも言ったのかも知れない。
これによって、楽観的な佐藤弁護士の言うことに不信感を持たせ、不安と恐怖のどん底に陥れるというちょっとしたテクニックに、片山被告はいっぺんに精神的に不安定にさせられてしまい、何を言っても無駄だと自暴自棄になって墓穴を掘る行動に出たのかも。
つまり、自作自演メールは、検察の卑劣な口撃(攻撃)で精神に失調を起こしたために起きたことであって、関連事件の真犯人を証明するものではないと主張する。
でもまあ、佐藤弁護士は、片山被告の無罪を確信したから弁護を引き受けたと公言した手前、もうムリだろうな。
最初からプロフェッショナルに振る舞っておれば良かったのに、彼もまた墓穴を掘ってしまった。
これ以上、精神鑑定にかけたいとか、もう絵空事言うのは止めようよ。
現に片山被告になりすまされた被害者がいるんだからね。
もう佐藤弁護士の言うことに説得力はないよ。
今から考えると、多分、検察はNSCから貰った資料の中に法廷証拠には使えないが片山被告が真犯人である証拠となるものを他につかんでいたのだろう。
何故、法廷証拠に使えないか?というのは、それが口止めされているからだろう。
NSCがそんな物まで集めていると知れたら、ウィキリークスのスノーデン事件みたいになるからだ。
最後に、この事件の教訓だが、サイバー犯罪では、リアルの世界の法律的常識は通用しないということだ。
人類は、ようやくサイバー世界に進出したところで、現在のところは、サイバー世界を利用したリアル世界での犯罪ばかりだが、これからは逆のことも起きるようになるだろう。
だが、それはまだ先のこと。
現在の段階では、例えば、サイバー世界での電子通貨が、リアル世界のマネー・ロンダリングに使われたりしている。
あるいは、リアル世界での犯罪の依頼やその報酬がサイバー世界の電子通貨で決済されたりすると、そういう摘発はNSCがやっているのではないかと疑われたような違法な監視システムを使わないとまずわからないのではないか?
<追伸2014.5.22>
だいぶ、様々な疑問点について解明されてきたようだが、やっぱり、なんだか腑に落ちない。
あれから私なりに考えてみたが、ひょっとして、あの自爆メールは意図的なものでは?という気がしてならない。
わざとゲーム・オーバーにした。
賢いようで抜けているのではなく、やっぱり、最後まで愉快犯で、今度は検察・警察がターゲットではなく、自分を支援してくれている人権派弁護士や反権力的知識人などがターゲットだったのでは。
「因幡(いなば)の白兎(しろうさぎ)」ではないが、自分が他人を上手く瞞(だま)せていることを黙っていられないという完全犯罪のジレンマに陥って、こういうタイミングであえて自分が真犯人であることを暴露した。
完全犯罪が難しいのは、真犯人は自分がそれをやったことをみんなに知ってもらいたいのに黙っていなければならないことだ。
喋ってしまえば完全犯罪ではなくなるし、かといって、黙っていれば完全犯罪は成立するが、それでは完全犯罪をこの自分が成功させたのだと誰にもわかってくれない。
自己顕示欲の塊みたいな犯人にとっては、完全犯罪を成功させるより、自分がやったんだということを黙っている方が難しい。
ようするに、PCを遠隔操作して他人になりすますこと自体が目的ではなく、自分は他人になりすますことが出来るということを世の中の人々に思い知らせるということが片山被告の目的だったのだ。
片山容疑者には強烈な自尊心がある一方、現実社会では常に正当に評価されておらず虐げられているという被害感情を内に秘めていた。
それなのに佐藤弁護士は、ことあるごとに、「片山さんにはC#は使えない」とか、「片山さんにはあんな長い文書は書けない」とか、彼がイラつくようなことを繰り返し言っていた。
片山被告にしてみれば、それを聞きながら、頭の悪いのはお前の方だ!と思っていたに違いない。
そういうストレスが高じて、佐藤弁護士が勝利を確信して得意の絶頂にある時を狙ってやった。
片山被告は、自分のことをサイコパスだと言っているが、サイコパスにも色々なタイプがあり、まあ、そういうところは多分にあると思う。
そして、それが事実なら、最後の自爆メールの行動も、説明できるのではないか?

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