Skip to content
2014年7月26日 / misotukuri

映画「騎兵隊」のアメリカン・ヒーロー度

  映画「騎兵隊」(59年、米、ジョン・フォード監督、ジョン・ウェイン、ウィリアム・ホールデン、コンスタンス・タワーズ他)を見た。
 きちんと見たのは何十年ぶりだろう。
 覚えていたのは、南軍の幼年学校の生徒が北軍のジョン・ウェイン率いる本職の騎兵隊を駆逐するエピソードだけ。
 アメリカの南北戦争は1861年春から1865年の春まで行われた内戦だ。
 明治維新が1868年の1月だから、ちょうどその頃、日米両国では内戦状態にあったのだ。
 南北戦争が終わった1865年は、文学的にはルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」の出版、レフ・トルストイの「戦争と平和」が発表された。
 音楽ではシューベルトの交響曲「未完成」が初演された。
 この映画は、ま、その頃のお話だ。
 もっと正確に言うと、1863年4月らしいから、これは南軍の最盛期。
 劣勢の北軍は、起死回生の敵中縦断作戦を決行する。
 手元にある「南北戦争-49の作戦図で読む詳細戦記」(クレイグ・L・シモンズ著)というアメリカ海軍兵学校の教材用に執筆された戦記だが、これにこの映画の作戦が記載されているかどうかザーッと見てみたが、たぶん、ヴィックスバーグ第2次攻略作戦(1863年1月から7月)だろうと思う。
 その中に、二つの陽動作戦として、こういう記事がある。
 「(略)ため、グラントは二つの陽動作戦を利用した。第一に、シャーマンが市街北の断崖へ攻撃をかける(4)。第二に、ウイリアム・グリアソン准将が騎兵を率いてグランド分岐点駅からバトンルージュまで、ミシシッピ州を縦断する襲撃行に出る(作戦図29参照)。(略)」
 まさに、この第二の作戦がこの映画に当たるのではないかと思う。
 名前が違うのだが、ベンジャミン・グリアソンという名誉少将が、このモデルと思われる。
 ウィリアムはシャーマン将軍の名前であり、その配下にあったことから、誤記されたのだろう。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%82%BD%E3%83%B3
 とにかく、この人は、多分、アメリカ人なら誰もが知っているヒーローだろうと思う。
 ところで、このむちゃくちゃな陽動作戦、成功したのかどうか映画を見終えて気になったのだが、どうやら成功したらしい。
 それの功績により彼は大佐から准将に昇進したのだ。
 彼の後妻がこの映画の南部美人かどうかは調べていない。
 ジョン・フォード監督のまさに最高傑作と言える映画だ。
 半世紀過ぎてもなお、いささかの古さも感じさせない古典だな。
 ジョン・ウェインが監督し主演した傑作映画「アラモ」がこれの二番煎じに思えてきた。
 では。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。