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2014年8月26日 / misotukuri

八重樫VSロマゴンを予想する-今年最高の試合を見逃すな(結果つき)

9/5(金)、WBCのダブル・タイトルマッチがある。
1.WBC世界フライ級タイトルマッチ    八重樫東 VS ローマン・ゴンザレス
2.WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ    井上尚弥 VS サマートレック
特に1.八重樫東 VS ローマン・ゴンザレスの試合は、いよいよ来たかという感じで、ボクシング・ファンなら絶対見逃せない今年最高の一戦となるだろう。
絶対、見逃すなよ。
両者、体格に差はないが、戦績は比較にならない。
見所はズバリ、軽量級最強のローマン・ゴンザレス(ロマゴン)に八重樫が勝てるだろうか?というところだろう。
どちらがチャンピオンだかわからないが、これもしかたがない。
それだけロマゴンはスゴイと言うことだ。
しかし、八重樫には「タイソンと初めて戦ったときのホリフィールドになれ」と言いたい。
ホリフィールドとは、あのイベンダー・”リアル・ディール(本物)”・ホリフィールドのことだ。
ボクシング・ファンならわかると思うが、この言葉ほど、”激闘王”八重樫東にふさわしい言葉は他にないと思う。
すなわち、決して逃げ腰にならず、かといって玉砕覚悟でもなく、勇気を持って、クレバーに打ち合えと言うことだ。
そこでだ。
対ロマゴン作戦だが、ロマゴンはコンビネーションでガンガン攻めてくるタイプだ。
防御も非常に上手く、普通ファイターならかなり打たれるものだが、ガードの上から打たせたり、打たれても微妙に頭を振っているのでそれほど効かない。
優れたファイターに勝つには、それ以上のファイターか、スピードが段違いに速いかだが、そんな条件を八重樫はロマゴンに対し満たしているだろうか?
ノーだな。
しかし、ホリフィールドは、じゃあ、どうだったか?
確か、同じくノーだった。
だが、勝てた。
ここは、ひとつ、ホリフィールドの戦法を研究する必要があるだろう。
まずはロマゴンのパンチに耐える体力作りだが、これはある程度成功しているようだ。
次は、ロマゴンにコンビネーションを打たせない戦い方だが、絶対後ろに下がらず、前に出てのカウンターの右ショート・ストレート、カウンターの左フック、そしてクリンチ、頭を持って行く・・・
これしかないだろう。
クリンチは潔くないかもしれないが、接近されてからのロマゴンの連打を確実に殺す方法だ。
頭は?もちろん、これも汚い。
汚いけど、クリンチしてから、アゴを引くとロマゴンの強烈なアッパー封じにもなる。
で、どうか?
12R判定で勝てれば大番狂わせだが、一瞬の隙を突かれて、KOされる可能性は常にある。
まあ、予想は残念ながら、善戦空しく八重樫の2-0の判定負けだろうが、八重樫にとっては勝ち負けも大事だが、その内容だね。
ダウンの応酬の壮絶な戦いが出来たら、ますます商品価値は上がるだろう。
リマッチもあるかもしれない。
ウンベルト・ゴンサレスVSマイケル・カルバハルのような歴史的一戦になることを期待している。
http://www.nicozon.net/player.html?video_id=sm13868020&k=1409097867.0.1.uKwbSkBPF1W8EQJ4mNO5-3za5hg.aHR0cDovLzQ5LjIxMi4xNTkuMTgyL3JlZGlyZWN0L2luZGV4Lmh0bWw_dmlkZW9faWQ9c20xMzg2ODAyMA%3D%3D..
リング・アナウンサーのマイケル・バッファーとジミー・レノンJrの共演も粋だったね。
レフェリーも、名レフェリーの”判事”ミルズ・レーン。
名レフェリーランキングでは7位らしいが、あれだけ、喝を入れられたら、選手も張り切るよな。
http://www.rankool.com/nakami/?thema_id=74
次は、2.WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ 井上尚弥 VS サマートレック。
こっちは、まあ、問題ないだろう。
サマートレック(Samartlek Kokietgym)の戦績等は、21戦17(5KO)勝4(1KO)敗で、KO率23.8%、29歳、オーソドックス、身長、リーチはわからない。
サマートレックの戦績の中で、彼が敗けた相手を見ていると、Randy Petalcorin(フィリピン)というボクサーがいる。
こっちの方が戦績も素晴らしく、井上とやったら面白いのではないかと思う。
また、WBCの暫定ミニマム級世界タイトル戦であのデンバー・クエリョにKOされている。
まあ、これは相手が強すぎたと思うので、ミスマッチだったのだろう。
だいたい、サマートレックがKOした相手というのが全員ひどく、デビュー戦の相手とか、誰だかわからない相手とか、1敗未勝利のとかの相手ばかり。
よくまあ、これでPABAのミニマム級タイトルを取れたなと言う感じだ。
少しボクシングのキャリアや技術のある相手にかかれば、判定になってしまうというのは何故かと思い、動画を見てみたら、よくわかった。
サマートレックの動画を見たが、ムエタイ出身者にありがちな、飛び込みざま思い切って強振するタイプ。
迫力はあるが、如何せんテレフォン・パンチなので、井上には通用しないだろう。
そこに井上はいません、失礼!となる。
井上のパンチだけが当たって、サマートレックのパンチはかすりもしない。
井上は、4,5ラウンドまでにボディー・ブロー一発でKO出来るだろう。
<追伸2014.9.6>
試合を見終わったら、日が変わっていたね。
八重樫東9Rで散る。
ロマゴン三階級制覇。
八重樫は新井田よりは頑張ったが、ただ蛮勇をふるって打ち合うだけでは、ロマゴンに勝てるはずもなかった。
完全な作戦負け。
激闘王などとおだてられ、柄にもなくストロング・スタイルで、ファイトするから負けるのだ。
クリンチしろと言っただろ。
タイソンと戦ったホリフィールドは、ダーティに戦った。
ホリフィールドのマネをしろというのは、そういうズルさを持って戦えという意味だった。
完敗だ。私の採点では、フルマークでロマゴン。
井上は、まあ、あんなもんだろう。
ライトフライ級は卒業して、次はロマゴンに挑戦だな。
すぐには無理だろうけど。
村田は初めて判定だったが、これも経験だと思う。