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2014年8月30日 / misotukuri

映画「俺の笛を聞け」の青春残酷物語度

 昨夜は、撮りためた録画を早く見てHDDのスペースを空けなければ「朝ナマ」が撮れないと思い、映画を2本見た。
 「エクスペンダブルズ2」と「俺の笛を聞け」。
 「俺の笛を聞け」(10年、ルーマニア、スウェーデン、ドイツ、フローリン・サーバン監督、ジョルジェ・ピステラーヌ、アーデ・コンデスク他)は、私好みの青春残酷物語だった。
 ルーマニアの少年院が舞台。
 出所を2週間後に控えた模範生シルヴィウに降りかかる様々な困難を描いている。
 まず、弟が面会にやって来て、母親がイタリアから帰ってきていると告げる。
 そして、母親と一緒にイタリアに行こうと誘われていると言う。
 シルヴィウは弟に「行くな。行ったら殺す」と言う。
 それまで坦々と進行してきた画面が、突如、シルヴィウを襲う強烈な母親に対する拒否感情で揺れる。
 面会の後、シルヴィウは弟が誰と来ているのか探ろうと規則を破って、外が見えるフェンスの区域に入り、教官に殴りつけられる。
 弟はやっぱり母親と車でやって来ていた。
 次に、出所前テストをしにやって来た生活インストラクター・インターンのアナに恋情を抱いてしまう。
 そして、アナが差し出した公式的で機械的なテストの質問を無理矢理アナからの質問に変えさせてそれに答えるという形を取るシルヴィウの行為に彼の反抗の原点が垣間見える。
 身勝手で尊敬できない母親に象徴される大人の好きなようにはさせないぞ、オレはオレの決めたとおりやるんだ、と言うわけだ。
 更に、シルヴィウの出所をねたむ仲間に無理難題の挑発行為を受ける。
 暴力を振るったら、出所は取り消しだ、出来ないだろう?、どうだ、これから出所までお前はオレの奴隷だ、わかったか?とやられても、シルヴィウは耐えざるを得ない。
 ようするに、これは少年院だが、刑務所ものによくあるパターンで、こういう誇り高いタイプの人間は結局のところ、出所取り消しになるか、脱獄するかどちらかの運命なのだ。
 ベルリン映画祭銀熊賞受賞作品だ。
 なかなか、えーんでねーの。青春残酷物語度85点。
 では。

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