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2014年10月1日 / misotukuri

映画「ダークホース~リア獣エイブの恋~」の救いようのない愚かしさ度

 昨夜、アメリカの映画にもこういうのがあるんだねと思うような映画を見た。
 140:「ダークホース~リア獣エイブの恋~」(11年、米、トッド・ソロンズ監督、ジョーダン・ゲルバー、セルマ・ブレア、クリストファー・ウォーケン、ミア・ファロー他)だ。
 小説で言えば、アメリカン私小説と呼んでいるレイモンド・カーヴァーに、ちょっと似た感じの短編小説があるな。
 大人になっても経済的な問題で親の家に居候している独身中年男の話だったが、題名は忘れた。
 しかし、よくもまあこういうダメすぎる甘ったれ中年男の救いようのない愚かしさが痛いほど我が身に突き刺さってくる映画というのもあったもんだね。
 見てるだけでうつになりそうな映画だけど、これをアメリカで作らせたところがまたスゴイ。
 とにかく、徹底的に救われないからね。
 つらくて哀しいね。
 確かに、こういう奴はこういう歌でも聞いて、ずっと幻想に浸っていればいいのだ。
 http://www.youtube.com/watch?v=cU9k5fz8_N0
(敏いとうとハッピー&ブルー「よせばいいのに」)
 神戸市の長田区で起きた女児誘拐殺害事件の犯人の独身中年男も、いったいどういう妄想を心の内に募らせていたのか、許しがたいことだが、心境はわからないでもない。
 世の中には幸せでない人間もいるということを忘れてはならない。
 人前で傍若無人に自分の言いたいことを言い、したいことをしたりしているのを見ると、あまりにも無防備に見える。
 被害者には被害者となる必然があるものだ。
 もっとも、これは幼い子供に言っても無理なことなので、親の責任が大きいのでは。
 ただ、過保護になってもいけないので難しいところだ。
 良識ある大人が子供たちを見守るしかないが、いたずらに孤立者への偏見を助長する恐れもあり、どうしたものか。
 また中にはトリュフォーの「大人はわかってくれない」ではないが、身勝手な大人たちの中で孤立し不良になっていく子供たちもいる。
 この世の中には自分には当然と思えていたことでも、そうでもないなと気がつく時というのがいつかは訪れるものだ。
 http://www.youtube.com/watch?v=txrNuI7NNPk
(ジュリー・コリンズ「青春の光と影(Both Sides now)」)
 それがあまりに早すぎても可哀想だし、遅すぎても困る。
 しかし、自分の不幸を他人のせいにするのは間違っていると思う。
 人生というのは、未来に向けて自分で自分を作りあげて行くものなのだから。
 ・・・んとに、この映画「ダークホース~リア獣エイブの恋~」の救いようのない愚かしさには、哀切の念を禁じ得ない。
 だいぶ、引きずるね、これは。

  

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