Skip to content
2014年12月10日 / misotukuri

トリプル世界タイトルマッチ(井上・八重樫・リナレス)を予想する(結果付き)

この12月30日(火)には、ボクシング・トリプル世界タイトルマッチが東京体育館で行われる。
翌日の大晦日には、世界タイトルマッチが4試合もあるので、どんどん予想していかないと、試合までに間に合わなくなって、まあ、誰も困りはしないだろうが、それを言っちゃあおしまいだ。
とにかく、さっさと予想しておこう。
<12月30日 ボクシングWBCトリプル世界タイトルマッチ>
1 WBO世界Sフライ級 オマール・ナルバエス vs 井上尚弥
2 WBC世界Lフライ級王座決定戦 八重樫東 vs ペドロ・ゲバラ
3 WBC世界ライト級王座決定戦 ホルヘ・リナレス vs ハビエル・プリエト
他にも注目カードとして、村田諒太プロ6戦目がある。
まずは、1から順番に予想したいが、2から行きたい。
<2 WBC世界Lフライ級王座決定戦 八重樫東 vs ペドロ・ゲバラ の予想>
今日、ペドロ・ゲバラ(Pedro Guevara)のデータをBoxRecで検索したら、身長が175cmとある。
またまたこれは、多分、デタラメだろう。 戦績は、won 23 (KO 15) + lost 1 (KO 0) + drawn 1 = 25  rounds boxed 141 KO% 60 。
Pedro Guevara vs Mario Rodriguez(155cm) の動画を見る限りでは、身長は高くても165cmくらいのものだろう。
おそらく、体格的には八重樫とさほど変わらないと思う。
そういう前提で、動画で見たペドロ・ゲバラの印象は、まず、防御が非常に巧みだということ、次にKO率60%という数字ほどのパンチ力はないが、連打がスムーズなこと。
攻撃パターンは右ストレート・フックを顔面に、左ガンチョ(フック)をボディ、顔面にという繰り返しのワンパターン。
ロマゴンも同じだが、左ガードを高く上げていて、左フックでボディーを打つには、前傾姿勢になっていないと打つ動作に入ったときガードがガラ空きになる。
従って、その前に右ストレートを打つのが自然で、たいてい右ストレートの後で左フックがボディに飛んでくる。
左ジャブを打つこともあるが、右ストレートを打ち込む前段階としてのものではない。
ここらを踏まえて八重樫とのかみ合わせを考えると、瞬間的なスピードやパンチ力は八重樫が上と思うが、なかなかの難敵のように思える。
ゲバラは防御が巧みなので、だらだら打ち合いを続けるより、緩急をつけた動きの中から一瞬の隙を突いて、致命的ダメージを与えるパンチを打ち込むことを狙う方が得策だろう。
問題は、フライ級の肉体を作りあげた後、Lフライ級に体重を落として戦う八重樫の肉体的なコンディションだ。
いったん上の階級で世界チャンピオンになった者が階級を下げて世界を狙うのは逆の場合よりも失敗する例が目立つ。
特に八重樫は、激闘王などとおだてられ、肉体を酷使している。
今回の挑戦が成功するかしないかは、五分五分だろう。
うまく行けば、持ち前のスピードを落とさず、フライ級のパンチ力と耐久力を身につけた八重樫が圧勝する。
その逆なら、惨めな完敗となる。
ロマゴンにTKO負けしたあと、せめて一試合でもLフライ級でのテストマッチを挟みたかったね。
さて、予想だが、私は八重樫のTKO負けもあり得ると思う。
その時はもう引退した方がいい。
ズバリ、八重樫の9RTKO負けと予想する。(外れてくれ!)

次は、<1 WBO世界Sフライ級 オマール・ナルバエス vs 井上尚弥 の予想>だ。
オマール・ナルバエスは、唯一の敗戦が、2011年のノニト・ドネアとのWBCバンタム級世界タイトルマッチでのもの。
こういうベテランの超一流チャンピオンを捕まえて、まだ駆け出しの井上尚弥なんかとデータ比較しても無意味だが、改めて見るとスゴイ。
戦績は、won 43 (KO 23) + lost 1 (KO 0) + drawn 2 = 46  rounds boxed 391 KO% 50 。
意外とKO率が高いのに驚いた。 
サウスポーで、身長は160cm。リーチは170cmもない感じだ。
体格的には井上より少し小柄だが、ほとんど互角だろう。
去年の6月に久高寛之を10RTKOに下しているが、ひと頃より落ちているとは言え、まさか弱打(?)のナルバエスにKOされるとはと驚いた。
ナルバエスというのはとにかくテクニシャンで、新進気鋭の若手を何人煙に巻いてきたことか。
ノニト・ドネアなんかも、そういう一人の仲間入りするかと思ったが、さすがにモノが違ってた。
それでもナルバエスをKO出来なかったというのは、逆にナルバエスが如何に当てにくい相手であるかを証明した。
とにかくあの試合は、のれんに腕押しみたいなドネアの独り相撲で、ナルバエスは挑戦者としては消極的すぎた。
ドネアが攻めるとサッと下がり、ドネアが攻め疲れて引くと、猫なでパンチでドネアに打ちかかる。
軽いパンチなのでダメージは全然与えられないのだが、着弾数は空振りばかりしているドネアより多い感じだった。
最近、ドネアが来日し、井上に対ナルバエス戦の実践的アドバイスをして帰ったが、新聞記事によれば、「ナルバエスはベテランなので、直ぐに攻撃パターンを読まれるので、読まれないよう変えていかなければならない」とか言ったとか。
私が思うに、ナルバエスは相手が攻撃してくる局面で、ナルバエスが引くので相手がそれ以上追えないと攻撃の手を緩める時を狙って、逆襲するパターンが多いようだ。
井上は、ドネア以上に相手を追う足を持っていると思うので、その足でどんどんナルバエスを追い詰める作戦と同時に、ナルバエスが逆襲してくるタイミングを狙って右フックのカウンターを決める作戦も用意しておくと面白いと思う。
押したのれんが返ってくる瞬間を切って捨てるのだ。 
名付けて、「のれん切りカウンター」。
スピードと強打でナルバエスを圧倒しようとしても、ドネア以上には無理だろう。
そこで押してもダメなら引いてみなで、引いてナルバエスを誘い出し、隙を作らせて、カウンターを決めるしかないと思う。
それが当たれば、初めて攻め切ることも出来よう。
井上には是非ともナルバエスに引導を渡して欲しい。
ドネアでも出来なかったKOができたら、一気に井上は世界に名を売るだろう。
そして、ロマゴンとスーパー・ファイトだ。
だが、果たして、そううまくいくか?
期待は井上のKO勝ちだが、予想としては、井上の判定負けだろう。
最後は、<3 WBC世界ライト級王座決定戦  ホルヘ・リナレス vs ハビエル・プリエトの予想>
ホルヘ・リナレスは、アントニオ・デ・マルコ、セルヒオ・トンプソンと連敗した後、6連勝(4KO)と、復調著しいが、ベネズエラのゴールデン・ボーイももう29歳。
そろそろ三階級目の世界タイトルが欲しいところだ。
オーソドックス、慎重174cm、リーチ176cm、戦績は、won 37 (KO 24) + lost 3 (KO 3) + drawn 0 = 40  rounds boxed 226 KO% 60。
ハビエル・プリエト(Javier Prieto)は、同級シルバー・チャンピオン。
27歳、オーソドックス、身長174cm、リーチ173cm。 戦績は、won 24 (KO 18) + lost 7 (KO 3) + drawn 2 = 33  rounds boxed 199 KO% 54.55 。
目立つ対戦相手は、元WBA世界スーパー・フェザー級チャンピオンで、前WBC世界ライト級暫定チャンピオンのビセンテ・モスケラ(Vicente Mosquera)。
元WBA世界スーパー・フェザー級チャンピオン、故エドウィン・バレロ(27戦27勝全KO無敗KO率100%)が10RかかってKOした相手だ。
プリエトは、そういうモスケラにスプリット・デシジョンで勝って、現タイトルを手に入れた。
シルバー王座の価値がいかほどのモノかよくわからないが、ようするに同級1位ということ。
シルバー王座は、イバン・カノ(Ivan Cano)相手に2度判定で防衛している。
今年9月のJavier Implecable Prieto vs Ivan Macanon Cano 2をYoutubeで見たが、なかなか伯仲した試合だった。
若干、プリエトの方が当てるのが上手い感じだが、あまりスタミナがある方ではないようだ。
年齢体格ほぼ同じだが、スピード、パンチ力、攻撃のテクニックどれを取ってもリナレスの方が一つ上。
垢抜けている。モノが違うよ。 リナレスの三階級制覇は間違いないだろう。
ずばり、7RTKOでリナレスの勝ちと予想する。

<追伸2014.12.30試合結果>
2.八重樫東 VS ペドロ・ゲバラは、八重樫の7RKO負け。
私の予想が、同じく八重樫の9RTKO負けだったから、ほぼ当たったが、喜べない。悲しいね。
3.ホルヘ・リナレス vs ハビエル・プリエトは、リナレスの4RKO勝ちで、三階級制覇に成功。
私の予想がリナレスの7RTKO勝ちだったが、それ以上の出来で、スゴイ。
1.オマール・ナルバエス vs 井上尚弥は、2RKOで井上の勝ち。
これで二階級制覇。
1Rで右左で2度、2Rは左で2度ダウンを奪い、伝説の名チャンピオンを全く問題とせず、テン・カウントした。
歴史に残るスゴイ試合だった!
私の予想は、井上の判定負けだったが、外れてうれしい。
井上は、やっぱり、想像以上の怪物だった。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。