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2015年1月15日 / misotukuri

「死ぬまでに観たい映画1001本」を見る

 先日、徳島市立図書館で「死ぬまでに観たい映画1001本」という分厚い本を借りてきた。
 1001本というのは、アラビアン・ナイトの千一夜物語にちなんだものだろう。
 映画ファンにはありがたい本で、BOOK-OFFで¥108で出たら、速攻で買うのだが・・・新品は高すぎる(¥4743+税)。
 この本、索引はたくさんあるのだが、1から1001までのリストがない。
 それで、リストを作ろうと思い、書き写すことにした。
 大変な手間だが、なに、こちとら時間はたっぷりある。
 1日に100本ずつ、リストアップしていけば、10日で出来る計算だ。
 さあ行こうむごい兄さん(わかる人にはわかる番号)。
 ところが、12本目に本邦未公開映画があったので、ついインターネットで検索したら、Youtubeでやっていた。
 フルに見られるんなら・・・ついでに見ようか、とリスト作りの手を止めて、よろめいた。
 「LA SOURIANTE MADAME BEUDET」(1922年、仏、ジェルメーヌ・デュラック監督、ジェルメーヌ・デルモズ他)だ。
 https://www.youtube.com/watch?v=1wJLQN4uajE
 「ブーデ婦人の微笑」とでも訳すのだろうか?
 日本語訳がないので、細かいところはよくわからないのだが、大昔の映画と言えば娯楽だろうとばかり思っていたら、そうでもない。
 この映画、フェミニズムの先駆けみたいな作品だった。
 さすが、フランス映画ですな。
 過大評価は出来ないとしても、現代にも通じるところがあり、題材として決して古くはないだろう。
 ラストシーンは、非常に意味深。
 夫が車道を歩き、それまで夫と同じ車道を少し後から歩いていた妻が、夫のエスコートにより、一段高い舗道を歩き始める姿が後ろから描かれていた。
 舗道を歩くと妻も夫と同じ背丈に見える。
 これはなかなか象徴的な表現だと思う。
 無声映画なので現代以上に映像表現が細やかだ。
 俄然、1から見てみたくなって、ネット検索すると、同様にYouTubeで見られるではないか!
 さっそく、続けざまに、1 「月世界旅行」(1902年、仏、ジョルジュ・メリエス監督)、2 「大列車強盗」(1903年、米、エドウィン・S・ポーター監督)と見た。
 「月世界旅行」はSFの歴史ではどの本を見てもイヤと言うほど出てくる映画だが、今の水準ではほほえましいというより他にない。
 ただし、月人がアフリカの原住民みたいで、現代ならNGだろう。
 「大列車強盗」は、これはスゴイね。
 「月世界旅行」からわずか1年でここまでレベルが飛躍的に上がるとは。まさに驚異的。
 まず、リアリズムで、変なところがまったくないよね。
 これは、当時、大ヒットしたのも肯ける。
 これを見て、当時の舞台関係者は、一斉に顔色を失ったに違いない。
 素晴らしい作品だ。
 3は、「國民の創世」(1915年、米、D・W・グリフィス監督)だが、最初の方だけ見た。
 これもサイレントなのだが、それ以外は作劇術的には現代と全く遜色ない。
 今日はリスト作りがあるので、明日また続きを見ようと思う。
 この映画の監督、D・W・グリフィスは、サイレント時代の巨匠と言われるのも、これを見れば肯けるだろう。
 まあ、どこまで古い映画を見続けられるか疑問だが、映画ファンなら死ぬまでに一応見ておかないと、やっぱり、気になって死ねんわな。
 では。

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