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2015年2月14日 / misotukuri

SFTVドラマ「FRINGE/フリンジ」完結したが・・・

TVSFドラマ「FR1NGE/フリンジ」最終シーズンもとうとう終わり、ファンだったこちとら一種の虚脱状態にある。
放送が終わってだいぶ経つが、ブログに何かを書く気にはなれなかった。
それにしても思うのは、あれで全てが説明されたのかということだ。
フリンジの世界の基本的構造を振り返ってみよう。
以下は、フリンジのファンでないとついて来られないと思うので、ファンでない皆さんとはここらでサヨナラだ。
(1) A1とA2の平行宇宙がある。
幼い息子ピーターA1を病気で失つたマッド・サイエンティストのウォルターA1はA1とA2の宇宙に時空の穴を開け、治療のためとA2の宇宙のピーターA2を誘拐して来る。
そのピーターA2も池に落ちて死にかけるが、監視人セプテンバーの意図不明の助けで一命を取り止める。
だが、その結果、時空に修復不能の亀裂が生じ消じ、両方の宇宙であり得ない奇妙な事件が続発するようになる。
やがて何故こういうことになったのか、先に気がついたA2の宇宙が自己の宇宙の存立をかけ、A1の宇宙に戦争をしかける。
それは、衝突する平行宇宙はどちらか一方しか存在できないからだ。
(2) 両宇宙間の戦争で、A1の宇宙が勝利するが、ピーターA2はその悲惨な結果をタイムスリップで見る。
恋人オリビアA1が死ぬのをよしとしないピーターA2は、自分を犠牲にしてA1の宇宙の現在を変える。
(3) その結果、A1とA2の平行宇宙は、ピーターが存在しない和平したA1’とA2’の平行宇宙になる。
A1→A1’に、A2→A2’に。
(4) だが、時空のはざ間で存在と非存在の宙ぶらりんになっていたピーターA2がA1’の宇宙に出現し、オリビアA1’の記憶をオリビアA1の記憶に書き換えてしまう。
(5) そして、めでたく二人は結婚し、エッタという子供ももうけたが、その幸せは長くは続かず、A1→A1’の宇宙の未来の進化した人類の侵略を受け、A1’の世界は一変してしまう。
二人はまたしても自分たちが幸せに存在する現在を救うため未来人たちに抵抗の戦いを始める。
そして、全ての原因を作ったウォルターA1’が新たな人類の進化の方向性を示す監視人セプテンバーの息子とともに未来A1’へ行って、未来人たちの侵略の意図を改めさせるという狙いを持って、未来を変えることで、A1→A1’の宇宙を取り戻すことに成功する。
戦いの過程で殺された抵抗軍の戦士に成長した愛娘エッタもこの時点では死なずにすむ過去に書き換えられる。
長い要約になったが、メイン・ストーリーの流れはこういうものだった。
だが、ウォルターA1’がどうなるかは明確には説明されていないが、A1→A1’の宇宙では、どこかの時点で、おそらく未来人の侵略が始る前の時点で、その存在をやめるように過去が書き換わるのだろう。
そして、その時点で、A1→A1’の宇宙は、A1→A1’→A1″の宇宙に書き換えられ、A1’の宇宙のピーターA2は今度こそ偽像のごとき可能性の宇宙に消滅するはず。
だが、非常に強く存在を主張するピーターA2とオリビアA1のことだから、A1″の過去の自分たちに意識だけタイムスリップし、記憶の書き換え、更新を果しているかもしれない。
こういう理解でいいのだろうか?
可能性の宇宙(過去・現在・未来)とは、因果関係の改変によって存在をやめる宇宙のことだ。
それは場合によっては、未来を変えることで現在を変えられる場合もある、と考えるのがこのフリンジの考え方だ。
しかし、ホントにそうだろうか?
ウイリアム・テンの「ブルックリン計画」のように、観測不能性の問題は依然として残っている。
偽像のように存在しないあり得たかも知れない過去、現在、そして未来。
それらを含めて、多にして一なる(A1=A1’=A1″=A2=A2′)のがこの宇宙と考えるべきなのか、そんなものはなく、ただこの一つの眼前の現実(A1→A1’→A1″)だけがこの宇宙なのだと考えるべきなのか?
どっちでも結論は同じような気もする。
バージョンの違う自分を含めて皆自分だとしても、それぞれのバージョンで精一杯生きるしかないのが人生というものだから。

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