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2015年3月17日 / misotukuri

長谷川穂積のかなり危ない再起戦(結果付き)

来る5月9日、神戸市で元2階級制覇王者・長谷川穂積(34歳)がオラシオ・ガルシア(24歳、メキシコ、WBC世界Sバンタム級9位、29戦29勝21KO無敗)と再起戦を行うとか。
再起戦に選ぶには強敵すぎるかもれないと本人も認めているらしいが、再び世界を目指すならこれくらいの相手に勝てなければと思うのだろう。
そうやって、バンタム、フェザーと2階級を制覇した名チャンピオン・ボクサーは、自ら若いホープの踏み台になって、リングを去って行く。
意図してやっているわけではないと思うが、これが最後の恩返しというものなのだろう。
もちろん、オラシオ・ガルシアが長谷川穂積に普通に勝てるとは限らない。
だが逆に、落ち目の長谷川穂積に勝てないようでは、オラシオ・ガルシアもそれまでの男と、それでキャリアは終わる。
とうてい、世界チャンピオンになれるタマではないとわかるから。
これまで世界的に名の通った選手と試合をしていないので、彼にとっては長谷川穂積との試合はまたとない試金石。
オラシオ・ガルシア(Horacio Garcia)のデータをBOXRECで調べたら、体格的にはほぼ互角、戦績はまだ若いので参考にならないが、早いラウンドでのKOが目立っている。
これは、かなりのハードパンチャーだね。
早速、動画をいくつか見てみた。
オーソドックスで、スピードもあって、素直なボクシングだが、パンチの一発一発に威力があるのか、彼の相手は一発いいのを喰らうと、途端に戦意喪失するみたいだ。
こういう相手と長引く試合をしたら、身体が壊れるとでも思うのだろうか?
私が心配するのは長谷川のスピードではない。
スピードはそんなに衰えていないだろう。
それより、キコ・マルチネスにKOされたときのような、あの目を覆うような打たれもろさが恐い。
長谷川は2Rに一度、マルチネスにダウンさせられたが、それでも採点では7RにKOされるまでで何と逆に1~2ポイント勝っていた。
しかし、ここが重要なことなのだが、ボクシングはポイントを争うゲームではないのだ。
相手をたたきのめしてKOする、これがホントのボクシングだ。
キコ・マルチネスは、長谷川のパンチの被弾など意にも介さずどんどん踏み込んできた。
それは肉弾相打つ消耗戦になれば自分が勝つのはわかっていたからだ。
長谷川よ、確かにお前は上手い、だが強いのはオレだと言わんばかりだった。
オラシオ・ガルシアは、まだ長谷川のような速くて強いパンチを受けたことがないだろうから、パンチの耐久力がどれくらいあるかまだ測れていないが、たぶん、「打たれても辛抱して打ち続けろ、そのうち相手はガクッと失速する」とセコンドに、励まされつづけるだろう。
長谷川としては、こういう展開が一番恐い。
ひと頃のホルヘ・リナレスのように、幾ら打っても、相手が辛抱するので、へんだなへんだなオレのパンチって効かないのかなあと思っているウチに相手のラッキーパンチを食らって、逆にダウン、ストップされてしまう。
しかし、こうはならないような気がする。
確実に世代交代というか、先日のオマール・ナルバエスのように、井上にボクシング・レッスンをつけてやろうという気でいたのに、蓋を開けると全く何も出来ないまま若いホープに打ちまくられてKO負け。
あれと同じことが起きそうな感じだ。
そんなことなら、日本の選手と、例えば岩佐亮祐なんかとやれば、惻隠の情、武士の情けもわかってるだろうにと思うのは、甘いのかな? きっと長谷川穂積は、もう一度華々しく散らないと引退出来ないのだろう。
大怪我しないようにと祈るだけだな。
<追伸2015.5.11>
まだ、見ていないが、長谷川が3-0で文句なしの勝利を納め、再起戦を飾ったとか。
よかったね。
しかし、もうこれでやめるべきと思うな。
試合前の長谷川の顔を見たら、人相が変わっていて、もうおっさん顔になっていた。

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