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2015年3月29日 / misotukuri

フロイド・メイウェザーVSマニー・パッキャオは凡戦になるか?(結果付き)

5月2日、世界中のボクシング・ファンが待ちに待った世紀の一戦、フロイド・メイウェザーJrVSマニー・パッキャオがある。
が、多分、クソ面白くもない試合になるだろう。
もちろん、フロイド・メイウェザーが勝つだろう。
判定でもKOでもそれは動かない。
しかし、判定ならともかく、KO決着でどうして面白くない試合になると思うのか?
フロイド・メイウェザーのファイト・スタイルをまったく認めていない数少ないボクシング・ファンの一人である私には、そうなるとしか思えない。
フロイド・メイウェザーの本質はカウンター・パンチャーで、マニー・パッキャオはボクサー・ファイターだ。
パッキャオは攻め込み、メイウェザーは躱(かわ)しつつ、カウンターを打つ。
パッキャオのパンチは当たらず、メイウェザーのパンチは当たる。
ファン・マヌエル・マルケスがパッキャオをKOしたカウンターをメイウェザーなら何度も打てる。
パッキャオが積極的に攻めればパッキャオのKO負け、慎重に攻めれば凡戦になって判定負け。
この試合は、パッキャオ次第で決まる。
だが、いずれにしてもパッキャオの負け。
そんなものボクシング・ファンなら誰でも予想がつく。
パッキャオはマルケスにKOされて以来、非常に慎重になっている。
ましてや相手がメイウェザーともなると、慎重にならざるを得ない。
メイウェザーVSマルコス・マイダナ-1のマイダナの予測不能な一発に賭けた戦い方を、パッキャオがするとは思えない。
この試合を予想してみよう。
勝つのは、どう転んでも、メイウェザーしか考えられない。
だが、なかなかの接戦で、素人目にはパッキャオが勝ったとも言える内容。
そして、マイダナの時と同様に、メイウェザーVSパッキャオ-2が当然組まれる。
これは、メイウェザー、パッキャオ、二人の引退前の荒稼ぎだ。
だから、八百長とまでは言わないが、あまり美しくない男同士の優雅なダンスだろう。
アホらしい試合になるのは目に見えている。
でも、オレも見るよ。当然。だって、ファンだもの。
<追伸2015.05.04>
言ったとおりだろ。
素人目にはパッキャオが勝ったとも言えるというか、そう言ってる試合だ。
それなのに、判定は3-0で116-112、116-112、118-110の大差。
これは、10ポイント・マスト・システムならしかたがないことらしい。
メイウェザーは、史上最高のボクサーではなく、12R10ポイント・マスト・システムに史上最高に適応したボクサー。
パッキャオが勝っていればリマッチは面白いが、メイウェザーの勝ちではこのシステムで何度試合しても結果は同じだろう。
そもそも、118-110もの大差の試合内容なら、何故、メイウェザーはパッキャオをKO出来なかったのか?しなかったのか?というのが、このシステムの最大の矛盾だ。
メイウェザーは、この10ポイント・マスト・システムという採点上のシステムを最高度に利用するあまり、ボクシングというスポーツの本質を曲解している。
ボクシングの本質は、他の格闘技でも言えることだが、「殺し合い」なのだ。
パッキャオは「殺し合い」をするつもりで戦っているが、メイウェザーは点取りゲームを戦っている。
メイウェザーが史上最高のボクサー?
笑わせるなよ。
それを言うなら、史上最高の10ポイント・マスト・システム・ボクサーだろう。
10ポイント・マスト・システムというのは、世界戦が12R制になって、早く2点差をつけた方が有利なので、必ず点差をつけるようにしたら、勝負がスピーディに展開するようになるだろうという狙いで作られた採点システムだ。
ボクシングの本質は、「模擬殺し合い」なので、本当は休みなしにどちらかがKOされるかギブアップするまで戦い続けるというのが本来の姿だが、ボクサーの健康安全面を考慮し、現在の形になった。
しかし、採点というのは、あくまでKOできなかった場合の次善の優劣判定に過ぎず、最初から得点を競うのではない。
だから、極論すれば、判定勝負なんてのは引き分けでいいのだ。
プロより素人の感覚がこの場合は正しいと思う。
とは言え、プロは現行のシステムで戦っている以上、システムに出来るだけ適応しようとする。
それを正すのは、観客の好みだ。
正確な引用ではないが、ジョー小泉氏がWOWOWの解説で「皆が皆、ロマチェンコやメイウェザーやリゴンドーのようになったらボクシングはつまらなくなる」と本音を吐露していたが、興味深い言葉だ。
しかし、何故アメリカ大衆に、メイウェザーはウケて、リゴンドーはウケないのか?
それは、私の話のように単純にはいかないことだが、また別の機会に論じよう。
そもそも、「打たせずに打つ」、それがボクシングの極意だが、それで相手をKOするのでなければ、そんなテクニックには何の価値もない。
そんなテクニックに価値があるのなら、「幾ら打たれても倒れない」のにだって価値がある。
アントニオ・マルガリートの肉弾戦だって、テクニックで上回る相手をそれで逆にKOするからファンは感動する。
どんなテクニックも、KOに結びつかなければ価値がないのだ。
メイウェザーは、確かに、パッキャオの言うとおり、「動き回っていただけだ」。
私は、メイウェザーが相手をKOしたとき以外は、メイウェザーのボクシングは評価しない。

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