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2015年10月7日 / misotukuri

河野 公平 vs 亀田 興毅を予想する(結果付き)

10月17日、いよいよ来週となったが、WBA世界Sフライ級タイトルマッチ、河野 公平 vs 亀田 興毅が米国はシカゴで行われるので、そろそろ予想をしてみようと思う。
何故、日本人同士の世界戦が外国で行われるのかだが、WBAの指名戦であることと、亀田興毅がJBC(日本ボクシングコミッション)のライセンスを持っていないから、日本国内では試合興行が出来ないからだ。
いちいち経緯を書くのは長くなるのでよしておく。
ともあれ、来週、河野公平の2度目の防衛と亀田興毅の4階級制覇が懸かった試合が行われる。
純粋に戦力比較をして、好悪感情に左右されず、予想してみよう。
河野公平:34歳、身長166.5cm、リーチ170cm、オーソドックス、39戦30勝(13KO)8敗1分け、KO率33.3%
亀田興毅:28歳、身長165.9cm、リーチ169.cm、サウスポー、34戦33勝(KO18)1敗、KO率52.9%
このデータからは、チャンピオンの河野公平よりも挑戦者の亀田興毅の方が圧倒的に優れていると思えるのだが、果たして、そのとおりの結果となるかどうかが予想として面白いところだ。
多分、アンチ亀田ファンでも、正直、河野が勝つのは難しいと思っていると思う。
それでも、河野の鋭いカウンター一撃で憎い亀田をKOして欲しいと内心では希求している。
そういうことを重々承知の上で、冷静な予想をするには、両者のファイトスタイルから検討しなければならない。
河野公平は、防御はあまりうまくないが、チャカチャカせわしなく小刻みに動きながら左右フック主体のボクシングをする右ボクサー・ファイターだ。
KO率は低いが数字以上のパンチ力でテーパリットを4RTKOで最初の王座獲得,デンカオセーンを8RKOで二度目の王座獲得に成功している。
デンカオセーンのロートルはともかく、最強王者と思われたテーパリットをKOしたのは、マグレと目されている。
一方、亀田興毅は、防御はしっかりしており、ノーモーションで打ついきなりの左ストレートと強烈なボディー打ちが得意な左ボクサー・ファイターだ。
KO率は高い方だが、その対戦相手が問題で、常に弱い相手ばかり選んでいるという批判がある。
本当に強い相手だったポンサクレックにはボクシング・レッスンをつけられて完敗している。
この完敗が亀田興毅にはPTSDトラウマとなって、以後、絶対に強い相手とは戦わなくなった。
先日、WBCの王者山中慎介に挑戦して2-1疑惑の判定で敗れた元WBAバンタム級スーパー王者アンセルモ・モレノには大金を払って統一戦を回避した上、対戦せず王座返上をしたという情けない過去があるのもポンサクレック・ショックのなせるわざだろう。
だが、逆に言えば、亀田興毅は自分が絶対に勝てると思った相手としか試合をやらないということだ。
ということは、だから、亀田興毅は自分でも河野公平なんかには負けない、勝てると思っている。
その見込みは正しいのだろうか?
亀田興毅は強がっているが本質的にチキン・ハートなのだ。
だから、そういう人間が久しぶりに勝てると踏んで河野公平に挑むのだから、間違いないのかも。
して、その根拠は? だが、多分、データよりも、河野公平のファイト・スタイルに、これならコントロール出来ると思える何かがあるのだろう。
河野公平は、統一戦で負けたリボリオ・ソリスのようにアウト・ボクシングされるとついて行けないようだ。
ソリスは、基本的に離れて戦い、接近してはコンビネーションで攻めてきた。
亀田興毅は、多分、ソリスに近いファイト・プランを練っていると思う。
引きながらカウンターを狙うのを軸として、攻めるときはいきなりの左の他には、必ずボデーからの左右コンビネーション。
だが、手数が少ないのが難だろう。
河野公平は、亀田興毅の手数の少なさが、狙い目だ。
亀田が唯一負けた相手ポンサクレックのように、速いリズムで接近し打ちまくっては下がり、また同じことを繰り返す。
チャチャチャチャチャチャチャ、バンバンバーン、パッ、チャチャチャチャチャチャチャ、バンバンバーン、パッという具合に。
亀田興毅のリズムは、ウ、ウ、ウ、ウ、ウーン、パッという糞詰まりリズム。
ウ、ウ、ウ、ウ・・・とやってる内に、サッと接近して、ウーン、パッといきなりの左が飛んでくる前に、チャチャチャチャチャチャチャ、バンバンバーンとやると亀田興毅はどうしようもなく後手に回ってしまうだろう。
河野公平が亀田興毅に勝つとすれば、これしかない。速いリズムだ。
笑うなよ。
攻防のテクニックがどうとか、パンチ力がどうとか、関係ない。
あのアンセルモ・モレノだって、ボクシングでなくリズムを壊されて負ける。
如何にして敵のリズムを殺すかだよ。
普通にボクシングしていたら、河野公平はデータどおり亀田興毅には勝てない。
だから、勝敗の帰趨は、相手に勝つパターンをどちらが最後までやりとおせるかによるだろう。
7:3で亀田興毅有利だが、河野公平も逆転は可能。
和毅、大毅と敗れている流れからすれば、JBC相手の裁判で勝利したとはいえ、試合では、初の海外での試合というハンデはあるものの、これまで休んで亀田興毅のボクシングをよく勉強しただろう河野公平の判定勝ちと思う。
<追伸2015.10.17-結果速報>
後ほど、TVで録画放送されるので、試合結果のみ書くと、次のとおり。
河野が亀田に12回判定勝ちし2度目の防衛に成功した。
スコアは115-109、116-108、113-111の3-0。
ダウンあり、ローブロー減点ありのだいぶ荒れた試合だったようだ。
まあ、結果は予想どおりだが、試合展開は画像を見てみないと何とも言えない。
<追伸2015.10.17-試合を見て>
私の採点では、117-107で河野の完勝。
河野は自分のリズムで最後まで戦えたのが、最大の勝因だろう。
亀田のリズムが狂ったのは、2回だろう。
亀田のローブローで、河野は休憩を与えられて、試合再開直後に、亀田が勢い込んで左オーバーハンドを出した後の河野の右ストレートのカウンターで亀田がダウンした。
これでこの回2ポイント差がついた。
それよりなにより、ローブローが出るまで、亀田のボディブローで河野はダウン寸前だった。
亀田にしてみれば、最後のローブローは流れの中の一発だろうと思うが、痛恨のローブローだった。
しかも、3ラウンド、亀田はローブローでいきなり2回も減点され、ラウンドも失い3ポイントも差がついた。
亀田は序盤は1Rからガンガン行って、相手をビビらした後は、ゆっくりアウトボクシングして要所要所でポイントを稼ぐ作戦だったと思うが、この2R,3Rの不覚で亀田は、ポイントを挽回するため、自分から攻めて行かざるを得なくなった。
ところが、それこそが河野の望むところで、亀田の連打はすぐに止まって間が開くのに対して、打ち始めるといつまでも切れ目なくパンチが出る河野に亀田はどうしても打ち負けてしまう。
私の採点で亀田がポイントを取れたのは1Rと9Rのみで、後はすべて河野のポイント。
2R,3Rは予想できなかったが、全ラウンドを通じて、亀田必敗のパターンだった。
それさえなければ、互いのリズムを譲らず、競った試合になっただろう。
亀田はダウンの後、ムキにならずに、じっくりアウトボクシングに切り替えれば良かった。
しかしまあ、勝負とはそういうものだ。
亀田興毅は試合後引退を表明したが、出来自体は良かった。
リマッチをすれば、今度は亀田が勝つかも知れない。
だが、亀田はポンサクレック戦から全く進歩していないということがわかったし、もう一度見たいカードでもないので、もう結構だ。

 

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