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2015年11月21日 / misotukuri

映画「ルノワール 陽だまりの裸婦」はラフじゃない度

  今夜は、伝記映画を見ましたよ。
 「ルノワール 陽だまりの裸婦」(12年、仏、ジル・ブルドス監督、ミシェル・ブーケ、クリスタ・テレ、ヴァンサン・ロティエ、トマ・ドレ他)。
 ルノワールとは、あの絵画の巨匠ピエール・オーギュスト・ルノワールとその次男で映画の巨匠ジャン・ルノワールのことで、陽だまりの裸婦とは、オーギュスト・ルノワール最晩年の大傑作「浴女たち(ニンフ)」のモデルであり、ジャン・ルノワールの最初の妻である女優カトリーヌ(デデ)。
 ルノワール・パパは、晩年は空想の白痴美の豊満な女の裸ばっかり描いていた。
 作風も色彩ばかりで形がほとんど無くなったものになってしまっており、いくら傑作だと言われても私はあまり好きではない。
 絵画理論は置いといて、多分、白内障か何かの眼疾を患っていたんだろうと思う。
 彼は、モデルと寝ることで有名で、妻の従妹でジャンの乳母ガブリエラ、ユトリロの母親ヴァラドン等々女達は嬉々として彼に身を任せた。
 ルノワール・次男は、第一次世界大戦で脚を負傷し、自宅で療養中デデと知り合い、恋仲となるも、戦友への義務感から傷が癒えると父やデデの反対を押し切って再び航空兵として前線に赴いた。
 後に何故彼がデデ(カトリーヌ)を主役に何本も映画を撮ったのか、そしてその制作費はどうやって工面したかがこの映画を見るとよくわかる。
 デデは、第一次世界大戦後、ルノワール・次男のジャンと結婚するのだが、10年あまり後に結婚生活は破綻し、離婚する。
 離婚後も女優は続けたが、離婚後大成したジャンと違って、今はもう忘れられた存在となっている。
 なお、この映画の原作はオーギュスト・ルノワールの曾孫ジャック・ルノワールで、曾祖父によく似た風貌の持ち主。
 ・・・とまあ、この映画の背景ばかり言ってても、映像のすばらしさ、デデの美しさなどは見てみないとわからないだろう。
 ドラマもオーギュスト・ルノワールの伝記の一部だろうが、この映画では彼はジャン・ルノワールとデデの恋物語の脇役になっている。
 こういう映画の評価は難しいね。
 映像はルノワールの絵画を彷彿させる見事な映像美で、ドラマもロマンチックで良いのだが、最晩年の大傑作「浴女たち(ニンフ)」誕生秘話としかキャッチコピーはつけられないし、いや、やっぱり何のかんの言っても素晴らしい映画か。
 傑作だわさ、この映画も。
 では。

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