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2016年2月25日 / misotukuri

山中慎介VSリボリオ・ソリスを予想する(結果付き)

 来週の3月4日にWBCバンタム級タイトルマッチ、王者:山中慎介VS3位、前WBA・Sフライ級王者:リボリオ・ソリスの一戦がある。
 あまり情報は入ってこないが、これ以上待っててもしかたがないので、予想してみよう。
 全階級を通じて現役ボクサーの最強を決めるパウンド・フォー・パウンドのベスト10の9位にランクづけられた山中慎介だが、前回の防衛戦では前WBA同級スーパー王者のアンセルモ・モレノに苦戦し、やはり、過大評価だったかと、日本のファンをがっかりさせたところだ。
 まあ、試合が日本でなければ、負けていたところだが、モレノが相手じゃ、山中のような品の良いスタイルでははっきり勝つのは難しいので、よくやった方だと思う。
 さて、今回の相手、リボリオ・ソリス(Liborio Solis)は、日本でもおなじみのボクサーで、現WBAスーパー・フライ級チャンピオン河野公平や元IBF同級チャンピオン亀田大毅と戦い、いずれも勝利を収めている。
 亀田大毅(引退)との試合では、IBFとWBAの統一戦だったが、確信犯的な体重超過で試合に臨み、タイトルを剥奪されてでも負けない事を選んだ。
 このように、体重制のスポーツで体重を守らなかった者に何のハンデもつけず戦わせるのは、公平ではなく、亀田大毅には気の毒で、健康管理上、危険な試合だった。
 そういう前科があるソリスだが、階級を一つ上げて、バンタム級でのタイトル挑戦なので、今回ばかりは体重超過はないだろう。
 前置きが長々となってしまったが、続いて、両者のデータ比較をしてみよう。
山中:33歳、サウスポー、身長171cm、リーチ175cm、26戦24勝(17KO)2分け、KO率65%
ソリス:33歳、オーソドックス、身長165cm、リーチ173cm、27戦23勝(13KO)3敗1分け、KO率37%
 データ的には山中が完全に上回っているが、実際にはどうだろうか?
 ソリスは、河野公平や亀田大毅との戦いで見た限りでは、好戦的コンビネーション・ボクサーという感じで、手数が多く、ポジションを頻繁に変え、コンビネーション・パンチの連打はなかなかのものがある。
 スピードはバンタム級でなら山中より速いだろう。
 山中より6cmほど背が低いので、ロング・レンジの戦いは不利だから、接近してくるだろう。
 山中としては、スリヤン・ソー・ルンビサイとの時の戦い方で良いだろう。
 ソリスはスリヤンよりは背が高いが、スリヤンほどタフとは思えない。
 接近戦で棒立ちにならず、クリンチもきちんと出来れば、スリヤン戦の時よりは山中も進化しているだろうから、そう心配することはないと思うが、やっぱり心配かな?
 スリヤンもフライ級の時のイメージと全然違って力強かったが、ソリスも亀田大毅戦よりパワーアップしているのは間違いないだろうから、油断していると痛い目に遭うかも。
 山中としては、接近戦はマズイから、防御の上からでもいいから強いジャブを打って、ソリスを出来るだけ接近させないことだ。
 そして、いいのが当たらない限り、決して足を止めて、打ち合ってはダメだ。
 打ち合うと、ソリスのコンビネーションの連打がスムーズで速いから、多分、打ち負ける。
 必ず、ステップ・バックして、ソリスの反撃に備え、カウンターを狙う。
 神の左ストレートも接近戦では威力半減だからね。
 モレノにも負けなかったので、ソリスごときに負けはしないだろうが、距離次第だ。
 山中が自分の距離を維持できれば、後はパンチ力の差が物を言うだろう。
 しかし、それが出来なければ、スリヤンの時以上に苦戦する。
 ズバリ、山中の6RKOだろう。
 判定となれば、勝てても次回のパウンド・フォー・パウンドのベスト10からは脱落だ。
<2016.3.4 追伸>
 こういう楽勝ムードの時には、得てしてこうなる良い見本。
 しかし、まあ、山中はしぶとさを発揮したね。
 よくぞまあ、3RにKO負けしなかったものだ。
 公式ジャッジの採点は、三者とも、117-107で山中の勝ち。
 私の採点も、116-109で山中の勝ち。
 3Rの二度のダウンがなければ、中盤KO勝ちもあったと思うが、予想外の展開だったね。
 ソリスは、もっとインファイトをすべきだったね。
 山中はインファイトになるとからっきし下手くそなのに。
 身体はバンタム級レベルに仕上げてきていたが、ファイト・スタイルはSフライ級のままで、あれではバンタム級では通用しない。
 山中は、次第に研究されて来ているのか、なかなか神の左がクリーン・ヒットしなくなった。
 山中は、内山高志のようなテクニックもパンチ力もあるオールマイティ・タイプじゃないので、今のスタイルを大きく変えるのは難しいし、下手に変えると、今夜のような結果になる。
 では、どうすればいいのか?
 私は右のパンチを鍛えるより、右の実践的な防御をもっと練習すべきと思う。
 クリンチはだいぶうまくなったが、右がうまくないのに、クロンク・スタイルもないだろう。
 では。

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