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2016年3月24日 / misotukuri

映画「オン・ザ・ハイウェイ/その夜、86分」の行動原理度

 しばらく、映画を見れてなかったのだが、昨夜は久しぶりに3本立てで見た。
 1本目は、「俺たちに明日はない」(67年、アーサー・ペン監督)。
 実は、この映画、私がまだ若い頃に一度見ただけだったのだが、今見ると、この映画が当時のヤング・アダルトの圧倒的支持を得たのがよくわかる気がする。
 ティーンの眼には、おばさんに見えたフェイ・ダナウェイも結構イケテルね。
 この映画、主演の二人より、脇役の方が魅力的で、マイケル・J・ポラードとかエステル・パーソンズの方が印象に残る。 
 2本目は、「ワイルド・バンチ/オリジナル・ディレクターズ・カット」(69年、サム・ペキンパー監督)。
 「ワイルド・バンチ」は、様々なバージョンを何回も見て来たが、このオリジナル・ディレクターズ・カット版が一番良いね。
 登場人物が一人一人丁寧に描かれている。
 近々もう一度WOWOWで放送するので、保存用にDVDに録画しておこうと思う。
 特にラストに流れる曲、「ラ・ゴンドロリーナ(つばめ)」はジーンとくる。
 次のサイトの4:10当たりから聴けるので、興味のある方はどうぞ。
 https://www.youtube.com/watch?v=o2nWWjdP8Qc
 https://www.youtube.com/watch?v=jcEIn7m6KZU
 3本目は、「オン・ザ・ハイウェイ/その夜、86分」(13年、英・米、スティーヴン・ナイト監督、トム・ハーディ他)。
 これは、主演のトム・ハーディが車の中で電話の応答をするだけの一人芝居を演じるシチュエーション・サスペンス・ドラマだ。
 観客は、いきなり車の中に放り込まれたような感じで、最初の内は運転者が電話で何の話をしているのかよくわからないまま夜のハイウェイを進んで行くのだが、次第に事情が飲み込めてくる。
 と、同時に主人公の過去とそこから生じた行動原理も顕わになってくる。
 何もかも順調に進行していると思っていた男の人生の裏ではいつの間にかそれをいっぺんにひっくり返してしまう事態が進行していたのだ。
 しかし、これは彼があくまで自己の行動原理に忠実に行動しようとしなければ、あるいは起きなかった事態だろうとは思う。
 だが、彼はその行動原理を何よりも大事にするタイプの人間なのだ。
 たとえ、それで今の幸せを一瞬にして失ってしまうとしても。
 いかにも、男だねえという映画。
 これを女性を主役で撮ったら、どうなるか?
 多分、こうはならないだろう。
 「何が彼女をさうさせたか」(30年、日、鈴木重吉監督、高津慶子)みたいな映画になるだろうと思う。
 https://www.youtube.com/watch?v=b7Oivng7Woo
 これも傑作と思うが、これはまあ、日本版「テス」だね。
 これ以上言うと、女性蔑視で訴えられるので今夜はこれでやめておこう。 
 では。

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