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2016年4月18日 / misotukuri

内山高志VSヘスリル・コラレス他を予想する(結果付き)

 4月27日、次のトリプル・タイトルマッチがある。
 1 WBAスーパー・フェザー級世界タイトルマッチ、内山高志VSヘスリル・コラレス
 2 WBAスーパー・フライ級世界タイトルマッチ、河野公平VSインタノン・シッチャモアン
 3 WBAライト・フライ級世界タイトルマッチ、田口良一VSファン・ランダエタ
 試合日も近づいてきたので、順に予想していこう。

 1 WBAスーパー・フェザー級世界タイトルマッチ、内山高志VSヘスリル・コラレス
 内山のV12戦目の対戦相手は、最初、フェザー級から転戦してきたニコラス・ウォータース、ついでWBA同級正規王者のハビエル・フォルトゥナ、そして、このWBA同級暫定王者のヘスリル・コラレスとコロコロ対戦相手が替わった。
 強くて楽しみな相手からだんだんそうでない相手に替わって、本人もファンもちょっとがっかりのところだが、コラレスも気を抜いてはいけない相手であることは確かだ。
 ヘスリル・コラレス(Jezreel Corrales):24歳、サウスポー、身長172cm、リーチ175cm、戦績21戦19勝(7KO)1敗1無効試合、KO率30.0%。
 この身長172cmというのはファン・アントニオ・ロドリゲス(身長171cm)戦の動画で見る限りちょっと信じかねる。
 せいぜい、165cmくらいではないかと思う。
 ボクシングのスタイルは、強すぎて試合枯れしてWBO/WBA王座を剥奪されたスーパー・バンタム級のギジェルモ・リゴンドーに似ている。
 スピードがあって、後ろ足に重心を置いて、(背は低いのに)遠いところからロングを打ち込んでくるし、ボディー・ワークを多用して、相手に当てさせない。
 内山の前回の相手オリバー・フローレスも似たタイプだったが、左右に動かない分、簡単に崩すことが出来た。
 コラレスは左右にも動くのでどうかと思うが、内山の強烈な左ボディーが今度も有効だろう。
 コラレスは動画で見る限り、非常に攻撃的だが、最初は内山のパンチ力を警戒して防御的に戦うだろう。
 内山は、モチベーション次第だが、コラレスとはパンチ力が違うので、早い回でKOできなくても、次第に差がついてくると思うので、予想としては、中盤以降の内山のKO勝ちで決まるだろう。

 2 WBAスーパー・フライ級世界タイトルマッチ、河野公平VSインタノン・シッチャモアン
 河野公平:35歳、オーソドックス、身長165cm、リーチ170cm、戦績40戦31(13KO)8(0KO)1分け、KO率33%。
 インタノン・シッチャモアン(Inthanon Sithamuang)は、29歳、サウスポー、36戦28(17KO)勝7(5KO)敗1分け、KO率47%。
 身長、リーチ共に不明だが、動画で見る限り、身長は160cmくらいだろうと思う。
 データで目立つのは、7敗中、5KO負けということで、かなり打たれ弱いようだが、弱点はアゴかボディか、どちらだろうか?
 5KO負けの相手は、Jarwin Ancajas、Mark Anthony Geraldo、Rocky Fuentes、瀬川正義、黒木健孝と一流ボクサーばかり。
 河野には、インタノンより、このJarwin Ancajas(比ジャーウィン・アンカハス)とやって欲しかった。これは本物だ。
 インタノンもKO率は47%と軽量級にしてはまあ高い方だが、問題はKOで勝った相手だ。
 17KO勝ち中、相手がデビュー戦が10、勝ち数より負け数が多い相手が6、勝ち負け同数の相手が1という、ちょっとどんなマッチメーキングをしているのかと思いたくなる内容だ。
 KO勝ちした動画を見ると、いかにも強そうだが、実際は相手が弱すぎるのだ。
 予想をするのが馬鹿らしくなる相手みたいで、よほどのことがない限り、河野の早い回でのKO勝ちだろう。

3 WBAライト・フライ級世界タイトルマッチ、田口良一VSファン・ランダエタ
 オオッ!懐かしのランダエタさんですか。
 亀田興毅との疑惑の判定の第一戦、興毅の完勝に終わった第二戦の二連戦が有名ですが、もう幾つになったんですかぁ?
 でも、まずは、両者のデータ比較から。
 田口:29歳、オーソドックス、身長168cm、リーチ173cm、26戦23勝(10KO)2(0KO)敗1分け、KO率38%。
 ランダエタ:37歳、サウスポー、身長165cm、36戦27(21KO)勝8(0KO)敗1分け、KO率58%。
 興毅戦以後は勝ったり負けたりだが、最近はバンタム級で戦っているようで、減量は大丈夫かなと思うけれど、実力の方は疑惑の判定がなければ、世界チャンピオンになっていたかもしれず、インタノンと違ってテクニックもパンチ力も問題ない。
 ただ、さすがにもう歳なので、興毅戦の頃の粘りがあるかどうかだが、ラストチャンスともなれば、死ぬ気で向かってくるかも知れない。
 田口は、スピード、手数、そして最近強くなったパンチ力でランダエタを圧倒するだろうが、相手は試合巧者のベテランだから、一瞬の隙を突いて大逆転されることもあるので、決して気を抜かず、忙しく戦うことだ。
 ランダエタは減量がきつそうだから、ボディー攻撃からKOを狙うべきだろう。
 ずばり、9RTKOで田口の勝ち。
<2016.4.27 結果>
3 WBAライト・フライ級世界タイトルマッチ、田口良一VSファン・ランダエタ
 田口の11R終了TKO勝ちで、V3成功。
 5回ダウンを奪う快勝とか。まあ、そうだろうな。
 ここからはTV録画中継見てからの感想。
 結果こそ、田口の圧勝だが、苦戦したと思う。
 あらためて、ランダエタって、うまくて強かったんだなと思った。
 ただ、やはり、スピードとタフネスで田口が優っていたね。
 田口は9Rに左ボディ・フックで2度ダウンを奪ったが、ランダエタも頑張る。
 ランダエタは10Rにも1度、11Rに2度ダウンして、ついに力尽き、棄権。

2 WBAスーパー・フライ級世界タイトルマッチ、河野公平VSインタノン・シッチャモアン
 河野の3-0判定勝ち。
 わからんもんだ・・・と思ったが、実際はKOこそ出来なかったもののダウンを3度奪った末の大差だった。
 やはり、格が違ったね。
 インタノンは大振りで強いパンチを打つが、河野の連打の回転スピードについて行けない。
 3Rには、インタノンのパンチもよく当たったが、終盤忙しく動く河野の右ショートが炸裂し、インタノン、ダウン。
 4Rにもスリップ気味ながら、ダウンを追加。
 7Rは、ラッシュの末のダウンで、これでもう決まったかと思ったが、インタノンも頑張る。
 最終ラウンドまで、もうこれで決まりかと思えるラウンドが続いたが、ついにインタノン頑張りきった。
 ジャッジ三者とも119-106で河野の勝ち。

1 WBAスーパー・フェザー級世界タイトルマッチ、内山高志VSヘスリル・コラレス
 内山2RTKOで敗れる。
 コラレスの速攻にやられたね。
 内山は打たれ弱かったんだ。
 その欠点を防御テクニックでカバーしていたが、やっぱり、歳かなあ?
 内山の変調については、矢尾板貞夫氏が「突然襲う疲労」説を挙げている。
 内山の欠点を突かれたというより、やはり、自分でも気がつかない疲労というのがあったのではないか?
 「鍛錬千日之行 勝負一瞬之行」(蔦文也)
 勝つためには日頃の苦しい鍛錬が必要だが、それでもなお、勝負は一瞬で決まる。
 この無常観。
 勝負の世界に生きる者の言葉だ。
 内山の鍛錬は半端でないのは誰もが知っていること。
 だから、本人も言ってるように、勝ち負けを決めた「たられば」をあれこれ言ってもしかたがない。
 勝負なんだから。
 もう、引退で良いんじゃないの?
 おつかれさまでした。

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