Skip to content
2016年7月14日 / misotukuri

井岡一翔VSケイヴィン・ララを予想する他(結果付き)

 7月20日、WBAフライ級タイトルマッチ、王者:井岡一翔 VS 挑戦者:ケイヴィン・ララ(ニカラグア)の一戦がある。
 他にも、IBF・Sバンタム級王座決定戦、1位:和氣慎吾 VS 2位:ジョナサン・グスマンもあって、なかなか面白そうなので、早速予想をしてみよう。

1 <WBAフライ級タイトルマッチ、井岡一翔 VS ケイヴィン・ララ> 
  ケイヴィン・ララ(Keyvin Lara)の戦績等のデータは、20戦18勝(6KO)1敗1分け、21歳、オーソドックス、身長・リーチ不明。
 1敗はデビュー戦での判定負け、1分けは2戦目のもので、3戦目以降18連勝というのは、立派なもの。
 ララの最新の動画は以下のとおりだが、相手のAlexander Taylorを5RTKOに下した試合だ。
 https://www.youtube.com/watch?v=QtMdT_9-egc
 これを見ると、同国のスーパー・ヒーロー、ロマゴンの完全なコピーだね。
 前傾しての右ストレート、左フック、左アッパー右ストレートの上下二段打ちのものすごいコンビネーション。
 更に、スウェーバックして相手のパンチをかわし、打たれても瞬間的にショックを吸収する身体の柔らかさ、まさにロマゴンそっくり。
 ただし、パンチ力はロマゴンとは雲泥の差。
 何故かというと、やっぱり、ロマゴンほどのダイナミックな突進力がないからで、上体の傾斜角度が少なく、体重が乗っていないし、反り返ったままのパンチも多い。
 つまり、回転だけに頼った手打ちになっている。
 しかし、動画を見てもわかるとおり、このパンチ数の多さはロマゴン以上で半端じゃない。
 井岡も攻略に手間取りそうだ。
 攻略の糸口は、やはり、ボディー攻めだろうな。
 多少被弾しても、徹底してボディーを攻撃して、動きを止めるのが良いだろう。
 ララもボディー打ちは得意なので、井岡がボディーを打てばララもボディーを打ってくる。
 ララのボディー・ブローは、コンビネーションの流れの中の一つのパンチで、それで決めてやろうという意図的なものではないから、ある程度、ワンパターン。
 それが井岡に釣られて、パターンを崩すと、コンビネーションのリズムも狂う。
 だから、井岡としては、殺意のこもったしつこいボディー・ブローを打つことだ。
 ララの身長・リーチがまだ不明なのだが、体型からして、井岡(165-168cm)より低そうな感じだ。(あてにならないが)
 というのも、井岡は、自分より背が高い相手とはアムナットくらいで、しかも完敗しているので、ララの方が高いと、タイプ的にちょっとヤバイかもしれない。
 ボクシングは、体格が大きい方が絶対的に有利なので、苦手なタイプでも背が低い相手なら何とかなるが、苦手なタイプで背が高いとこれはもうどうしようもない。
 井岡VSララ戦の予想はララの身長次第だが、低いと仮定して、井岡の中盤KO勝ちだろう。
 やはり、世界戦のキャリアが違うし、前回のレベコをTKOに返り討ちにした試合などを見ると、成長の跡著しいからね。
 井岡よりララの身長が高ければ、井岡大苦戦の判定勝ちだろう。
<追伸2016.7.20試合結果>
 井岡11RKO勝ち。
 やっぱり、井岡が身長で3.4cm、リーチで2cm上回っているということで、ララの方が小さかったね。
 さて、結果はどうなるかと思ったが、やはり苦手なタイプで、思った以上に手こずったが、5Rに井岡の的確なボディー攻めがはっきりと効果を現してきた。
 10R、11Rに各一度ずつダウンを奪い、テンカウントのKO勝ち、V3に成功した。
 9Rまでの私の採点は、86-85の1ポイント差で井岡の勝ち。
 結構競っていた。
 KOしなければ、ララの勝ちとするジャッジもいたと思う。
 とにかく、井岡はもっと手数を出さなければ、外国では勝てない。
 次はスーパー王者のエストラーダとの統一戦の指令が出ているが、エストラーダは手数が多く、もっとタフだし、身体も大きいので、今の井岡の手数の少なさでは勝つのは難しいだろう。

2 <IBF・Sバンタム級王座決定戦、1位:和氣慎吾 VS 2位:ジョナサン・グスマン>
 はっきり言って、和氣慎吾っていうボクサー、あんまり好きじゃないので、予想も気が乗らないのだが、このジョナサン・グスマン(Jonathan Guzman)というのがまたものすごい戦績なので、そちらの方の興味だけだな。
 和氣:28歳、身長173cm、サウスポー、26戦20勝(12KO)4敗2分け、KO率46%
 グスマン:26歳、身長166cm、リーチ169cm、オーソドックス、21戦21勝(21KO)、KO率100%
 グスマンは顔だけ見ると細面で、タフな感じは受けないのだが、上半身の筋肉の盛り上がりはスゴイね。
 来日して直ぐのシャドーの動画を見たが、ゆっくりした動きの中に非常に滑らかで速いパンチが出ていた。
 以前見た試合の動画ではKO率100%という程のパンチ力は感じられなかったが、多分、見た目以上に強いのだろう。
 あわてて、もう一度、YouTubeで動画を見直してみた。
 前に見たのは、確かJonathan Guzman VS Daniel Rosas (8R終了TKO)こちらの方だった。
 https://www.youtube.com/watch?v=Sa8iomyc77k
 直近(2016年4月29日)のDaniel Rosas 戦の方が、和氣にとっては参考になろう。
 Daniel Rosas はグスマンより少し背が高く、5.フィート7インチ(170cm)のファイターなので、一回り大きい感じがした。
 Daniel Rosas の重いパンチも結構グスマンに当たっており、結構タフな試合だった。
 この試合は、3Rに引っかけるような左ロング・フックでノックダウンを奪っているが、結局、終わらせるのには8R終了間際痛烈なダウンを奪い、RTD(9Rにコーナーから出なかった。棄権)勝ちまでかかっている。
 やっぱり、一発で決める破壊力はなく、ダウンを奪った後の連打も下手で、引き足でカウンター主体のボクシング。
 ただし、左フックは、相手が少々スウェーしても、ゾラニ・テテのように良く伸びて、当たる直前、クイッと内側に曲がり、よく当たる。
 テテVSグスマンなら、良く張っていて面白いんじゃないか?
 もう一つ、Jonathan Guzman VS Danny Aquino (9RTKO)というのもあったので、今回見てみた。
 https://www.youtube.com/watch?v=_2KWlyBzKLs
 こちらは、Danny Aquinoの身長が164cm(井上尚弥とほぼ同じ)なので、バンタム級の試合みたいで、スピーディー。
 グスマンには、これくらいのスピードがあるということだ。
 しかも、この試合ではほとんど打たれていない。
 スピードのないDaniel Rosasのパンチは当たって、スピードのあるDanny Aquinoのパンチは当たらないとは、要するにDaniel Rosasの実力が上ということなのだろう。
 どうしてこういうことを言うかというと、和氣慎吾の身長は173cmで、Daniel Rosas(170cm)より更に高く、スピードはDanny Aquino(164cm)級だろうからだ。
 グスマンは、来日時点で既にスーパー・バンタム級の体重のリミットを切っており、バンタム級でも十分戦えるのだろう。
 バンタム級のスピードとフェザー級のパンチ力の持ち主なのだ。
 これに対し、和氣は、フェザー級の体格で、バンタム級のスピードの持ち主だが、肝心のパンチ力はといえば、せいぜいスーパー・バンタム級レベル。
 東洋太平洋の防衛戦の相手もレベルが低い。
 しかも、ファイトスタイルは、攻撃的に見えて、実際はグスマンと同じ引き足タイプ。
 グスマンとでは、多分、最初は体格差を利して、威嚇的に出るだろう。
 だが、それはグスマンも同じで、打ち合いとなり、直ぐにどちらかが打ち勝って実力差が両者自分でもはっきりわかる。
 多分、先に引き足となった方が、実力が上だろう。
 下と思った方は、挽回しようと、更に前に出ようとして、カウンターを喰らう展開になる。
 さて、それはどちらだろうか?
 昔、私がやっていた両者の評価を数値化する方法で、両者の優劣を判定してみよう。

     (体格)、(スピード)、(パンチ力)、(ディフェンス)、(耐久力)
 和氣   〇     〇      △       △       〇
 グス   △     〇      ◎       〇       〇
 
 △=1、〇=2、◎=3とすると、
 和氣=2+2+1+1+2=8点で、
 グスマン=1+2+3+2+2=10点 となる。
 つまり、和氣(8点)< グスマン(10点)で、グスマンが有利。
 だが、こんな大ざっぱな判定で決まらないのが、ボクシング。
 さはさりながら、よほどのことがない限り、予想はこれで行くしかない。
 点差は2点でも、結果がどうなるか、ここで私の見方を述べると、
 和氣はスピードの戦いを挑むだろうが、グスマンもスピードがあり、しかも、スピードのある相手との戦いに馴れている。
 両者とも引き足のボクシングだが、攻めにかかった時のパンチの伸び様が違い、和氣は大きくステップバックしないと、グスマンの左フックの餌食になる。
 グスマンは、右ストレートを打つ時、力が入っているせいか、左フックと比べると、出だしのスピードが遅く、的中率が悪い。
 ただし、それも和氣が頭を振るのを忘れたら、ダメなので、決して忘れないようにしなければそれで決まってしまう。
 サウスポー対オーソドックスでは、サウスポーが有利というが、グスマンはスイッチもしそうなので、その点の有利不利はないだろう。
 和氣に期待したいが、レベルが違うような気もする。
 ズバリ、中盤から終盤にかけてのラウンドでグスマンが和氣をKOするだろう。
<追伸2016.7.20試合結果>
 グスマンの11RTKOストップ勝ち。これで22戦全勝22KO。
 ワンサイド、レベルが違いすぎた。
 ランキングでは上でも、ああいる和氣のようなボクシングでは世界に通用しないというのが、よくわかったと思う。
 グスマン2Rに2回ダウンを奪う。
 3R、5Rにも1回ダウンを追加する。
 和氣は7R前半グスマンに左ストレートを当ててグスマンの左目を腫れさせたが、後半打ち込まれた。
 グスマンは5R当たりから目立っていたのだが、無理して攻めず、引き足を見せるようになった。
 和氣は攻めているのではなく攻めさせられている。
 それが素人にはわからない。
 和氣は前に出るがクリーンヒットはほとんどなく、グスマンのカウンターからの逆襲を受けるというパターンが11Rまで続いた。
 5Rでストップしても良かったくらいで、なぶり殺しにされたね。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。