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2016年7月16日 / misotukuri

都知事選びもまた愉しからずや

 参議院選挙も終わり、平野元復興担当相が自民に復党したため、自民は単独過半数を占めることになった。
 与党でも2/3を突破し、次は改憲か?と先走った議論の向きもあるが、次はやっぱり東京都知事選挙だな。
 猪瀬、舛添と2代続けて金の問題で失脚した後、どういう人間を都知事に選べば良いか、東京都民も悩んでいるのではないだろうか?
 読売新聞にこんな記事が載っていた。
<「もう失敗できない」都知事の間違えない選び方 (明大教授・元都副知事青山やすし)>
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20160708-OYT8T50026.html?from=y10
 ご自身が仕えた美濃部亮吉から石原慎太郎までの知事の評価なので、猪瀬・舛添には間接的に気の毒なものとなっている。
 そこらは割り引くとしても、この記事は良く見立てていると思う。
 猪瀬・舛添が嫌われたのは、ようするに成り上がりで、自分の金の心配が多く、偉そうに振る舞う相手を間違えていたところにあると思う。
 少なくとも、美濃部、青島、石原は反政府的姿勢で、政権側とは対立していた。
 ところが猪瀬、舛添には、そういう所はあまりなく、政権の意向に沿っているという姿勢だった。
 これでは、全国47都道府県と全市町村の地方公共団体のリーダーとしての見識に欠けるのではないか?
 もっとも、東京都だってあくまで地方なのだということを忘れている候補者もいるようだが。
 何も無理に政権と対立する必要はないが、やはり、地方分権のスジは通してもらわないとね。
 さらに、日本の首都の知事であるというからには、品性と教養がなければならず、これは庶民にはなかなか自然に身につくものではない。
 その意味で、猪瀬、舛添は、「この成り上がり者が偉そうに!」という目で見られたのではないだろうか?
 要するに、庶民の妬みを買ってしまったのだな。
 「水に落ちた犬を叩け」式に袋だたきにあってしまった。
 猪瀬は「そんな金はいらねーよ」と突っ返せば良かったし、舛添は「自分のことは自分でするから心配いらないよ」と謙虚にやってりゃ良かったが、それが出来ないってのは、育ちのせいだろうが、つらいね。
 ところで、じゃあ、今度は誰が良いのかと言えば、増田寛也、小池百合子、鳥越俊太郎の3人に絞ると、いずれも「帯に短し襷(たすき)に長し」だな。
 増田寛也(64歳)は、官僚出身だけに口は達者だが、岩手県知事としての実績はダメで、華がない。
 政治家は結果がすべて。
 結果を出せない政治家というのは、負けてばかりいる将軍みたいなもので、存在自体が災難だ。
 「混乱に終止符を打つ」と言うが、それだけでいいわけはない。
 何をもって「混乱」というのか、誰がなっても一応「混乱」は収束する。
 問題は山積する当面の問題と、突発的な問題への対処力だ。
 総務大臣を務めた経験から、警察側からの危機管理には精通していると思うが、外国人の地方参政権是認は問題になろう。
 無条件なのか制限付きなのかというのもあるが、極端な例で言えば、日本が未承認の国家の国民、例えばIS(イスラム国)の国民で東京都に在住の人間でも参政権を認めるのか?
 「彼らも納税しているから」なんて、理由になるのか?
 小池百合子(64歳)には、華があるが、首相をあきらめたから都知事を選んだのか、東京オリンピック前の政変で、初の女性首相を狙ってのことか、いずれにしても個人的野望が透けて見えるだけに、都民がそれをどう判断するか。
 ただ、英国も26年ぶりにテリーザ・メイ女性首相が誕生し、米国もヒラリー・クリントンが勝てば初の女性大統領が誕生する。
 安倍首相の「すべての女性が輝く社会づくり」というスローガンを本気にすれば、小池百合子がポスト安倍の候補の一人であることは確かで、この都知事選で勝てれば、その目は残るだろう。
 防衛大臣まで務めたので、危機管理の心構えは出来ているとは思うが、自分のことで「流れ」を見て乗っかるのには長けていても、正さなければならないことを「流れ」に抗ってもやるんだという強い意志があるのかどうかはよくわからない。
 リーダーは、「流れに棹さす」のではなく、自ら「流れを造り出す」力を持たなければ部下の信は得られないと思うのだが。
 鳥越俊太郎(76歳)は、清新なイメージで人格的に問題なし(みたい)だが、多分、第二の青島だな。
 演出過剰で、TV政治ドラマを演じているみたい。
 しかし、おそらく政治も行政も実務能力ゼロだろうから、青山氏の言うように、副知事選びが肝心で、お飾りになる可能性が高い。
 この点、主張などは逆だが、ドナルド・トランプと変わりない。
 そもそも反権力のジャーナリストが、権力側に回って、いったい何をしたいのか?
 時には、批判を受けても、悪者になっても、嘘をついてでも、権力を行使しなければならない者としての自覚があるのか?
 最年長で、4年後には80歳、健康不安もあり、激務に耐えられるのか、心配だ。
 こう見ると、単品では小池かな?
 東京都民が誰を選ぶか、それが見ものだな。
 東京都知事選は、人物選びで、推薦・支持政党は関係ないように思う。
 それにしても、桜井俊さんが出たら、絶対、勝てるのに、惜しいね。
 では。

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