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2016年8月21日 / misotukuri

映画「アントマン」は縮小人間だ度

 昨夜は、映画「アントマン」(15年、米、ペイトン・リード監督、ポール・ラッド、エヴァンジェリン・リリー、マイケル・ダグラス他)を見た。
 身長1.5cmのヒーローが世界を救う話と聞いて腰が引けたが、時間待ちで見てしまった。
 ストーリーはお子様向けというより、ヤング・アダルト向けなのでパスしておこう。
 それより、縮小人間の作り方で話を保たそう。
 縮小人間のアイデアは過去にも沢山あるが、最近では、マイクル・クライトンの未完原稿をリチャード・プレストンが仕上げた「マイクロワールド」の縮小方式が面白かった。
 両方とも実際は人間を縮小するのが目的ではなく、軍事用途に使うのが目的なのだが、どうしてもこうなってしまうところがリアリティのあるところか。
 私など人間のサイズを小さく出来たら、例えば、1/2サイズにでも出来れば、人口爆発問題、食糧危機、エネルギー危機、環境汚染問題などいろいろな解決困難な問題が一気に解決するというか、しばらく先送りに出来ると思うのだが。
 しかし、そうはならない。
 物質を縮小する技術が完成したら、人類は、まずは、ナノ・マシン兵器として軍事に使うのだろうな。
 いや、最初から軍事利用が目的とならざるを得ないのだろう。
 まあそれはともかく、「マイクロワールド」の縮小方式は、構成原子を間引く形で圧縮するのに対し、こちらの「アントマン」の縮小方式は、構成原子間の距離を圧縮する方式だ。
 どのように違うかというと、前者はサイズが小さくなると共に質量も減るが、後者のはサイズは小さくなっても質量は変わらない。
 仮に同じ相対サイズで縮小された人間がビルの屋上から飛び降りたとすると、「マイクロワールド」の縮小人間は、空気抵抗や風の影響を受けふわふわとなかなか地上まで落ちないが、「アントマン」の縮小人間は普通サイズの人間と同じスピードで落下するということだ。
 「アントマン」の方は、死んじゃうよと思うが、構成原子間の距離が圧縮されており、非常に強固な肉体になっているので、ある程度まで耐えられるはずだ。
 「アントマン」の方は、脳機能防護用のヘルメットと圧縮拡大を瞬時に行うスーツを着用するが、「マイクロワールド」のは、固定設置式の縮小拡大機に入らなければならない。
 「マイクロワールド」の縮小人間は、そのままでは虫や小動物の格好の餌になり得るひ弱な存在だが、知恵を働かせて、なんとか生き抜こうとするが、「アントマン」の縮小人間は身体こそ小さいが、中身はスーパーマンなので、色々な種類のアリ(アント)を使役して世界を救うヒーローになり得る。
 だが、これだけではサスペンスが足りないので、「マイクロワールド」は副作用のタイムリミットがあって、「アントマン」には事象の地平線を超えてしまう無限縮小がある。
 さてそれをどうやって回避するか?
 それは小説を読んで、あるいは映画を見てのお楽しみだ。

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