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2016年9月11日 / misotukuri

ロマゴンに井上尚弥は勝てるか?

 今日のWBC世界S・フライ級タイトルマッチ、カルロス・クアドラスVSローマン・ゴンサレスの一戦はロマゴンことゴンサレスが3-0で12R判定勝ち(117-111,116-112,115-113)し、4階級制覇を成し遂げた。
 WOWOWの中継だったが、ジョー小泉、西岡利晃の解説者は共にイーブンの114-114だった。
 クアドラスは判定の結果に不満で、試合後リング上でのインタビューを拒否した。
 試合後の顔はクアドラスの顔は激闘にもかかわらずきれいなものだったが、ロマゴンの顔は顔面が醜く腫れ上がっていて、どちらが勝利者かわからないほどだった。
 だが、だからといって、判定がおかしいと言うことはない。
 ロマゴンの115-113はあっても、イーブンや負けはないと思う。
 私の採点では、117-111でロマゴン。
 詳しい分析は避けるが、4Rごと序盤、中盤、終盤と分け、議論の余地なく序盤をロマゴン優勢(4-0か3-1)とすれば、イーブンにするには2通りのケースしかなく、そのどちらも感覚と合わない。
 イーブンがなければ負けはない以上、顔がどんなに腫れようが、勝ちはロマゴンだ。
 それにしても、ロマゴンの凄さをまざまざと見せつけられた試合だった。
 クアドラスの出来の良さは今までで最高だった。
 体格もスピードもクアドラスが上回っていた。
 パンチ力もほとんど差は感じられなかった。
 それでも、ロマゴンが攻め続け、クアドラスがときおり反撃するパターンは変わらなかった。
 ロマゴンのパンチの的中率はクアドラスを上回り、クアドラスの鋭いパンチは空を切るのが目立ち、回転の速い左右フックの連打はオープン・ブロー気味だった。
 ゲンナジー・ゴロフキンVSケル・ブルックの試合(GGGの5RTKO勝ち)と逆で、嵐のような連打は下から上がってきたロマゴンの方。
 井上尚弥がリングサイドで観戦していたが、どういう思いで二人を見ていただろうか?
 多分、ロマゴンは離れて戦える相手ではないと実感したのではないかな?
 そこで、次の方法を考えてたのでは?
 1 ロマゴンにいつもの電撃戦(ブリッツ)を仕掛ける・・・先に接近する
 2 ロマゴンの接近は阻止する・・・ドネア流左フック、ゴロフキンのように強い左ジャブ
 3 ロマゴンとの接近戦に打ち勝つ・・・ロマゴンのパンチに耐えつつ放つ有効打
 クアドラスは自分が勝っていると思っていた。
 その根拠は、自分がペースを握っていたと思ったからだろう。
 ロマゴンの効いたパンチはほとんどもらわなかったし、自分のパンチでロマゴンは顔を腫らしているし、後半スタミナが切れてきたようだから。
 しかし、ロマゴンの接近戦に応じ、明白に打ち勝って、ロマゴンをダウン寸前まで追い込むようなことは一度もなかった。
 明白に取ったラウンドがほとんどないのにクアドラスがペースを握っているとは、誰も思ってくれなかった。
 井上はどこで試合をしようと、そういうクアドラスのような誤解はしないように。
 KO負けを恐れてはいけない。
 ダウンの応酬を覚悟し、最後に勝つ方法を考えるべきだ。
<2016.9.12追伸>
 ジャッジの採点を採点してみよう。
 ダウンも10-10の採点もなく、全て10-9のケースなので、ロマゴンから見た採点とする。
 キャシー・レナード:序盤 9,10,10, 9、中盤 10,10,10,10、終盤 10,10,9,10 で 117-111
 ロバート・ヘッコ :序盤 10,10,10, 9、中盤 9, 9,10,10、終盤 10, 9,10, 9 で 115-113
 マックス・デルーカ:序盤 10,10,10,10 中盤 9, 9,10,10、終盤 10,10, 9, 9 で 116-112
 (参考 私の採点 :序盤 10,10,10,10 中盤 10, 9,10,10、終盤 10, 9, 9,10 で 117-111)
 1点ずつの差でも、トータルで2ポイントから6ポイントの差が出ている。
 まず、1つのラウンドの違いでも差引2ポイント違うので、上記のジャッジごとの差は1から3ラウンドの採点差ということだ。
 恒例により多数決で考えると、
 多数決による採点 :序盤 10,10,10, 9 中盤 9, 9,10,10 終盤 10,10, 9, 9 で 115-113
 多数決では、トータルではロバート・ヘッコの115-113と一致する。
 留意すべきは、序盤では1Rと4R、中盤では5Rと8R、そして、終盤では11Rと12Rの採点だと思う。
 私は1Rは両者共に有効打がなければ敬意を表してチャンピオンにつけるが、この試合では1発ロマゴンのパンチが当たったので、ロマゴンのラウンドとするのが妥当と思う。
 2R,3R問題なくロマゴンだが、4Rは、ロマゴンと思うが、それもロマゴンにすると、序盤はフルマークでロマゴンとなるが、クアドラスも実にうまく戦っているので、ここでバランス感覚が働いて、1Rロマゴンにしたから4Rはクアドラスにしようと思う。
 そういう心理の結果が多数決の結果と重なってしまう。
 私はプロのジャッジではないので、序盤 10,10,10,10でフルマークでロマゴン。
 偏るのを恐れない。
 中盤は、5Rがターニング・ポイント。
 多分、クアドラス陣営は、序盤で2ポイントないし4ポイント負けていると思ったはず。
 従って、逃げ回ってじり貧になるより、一目、体格、スピードが上回っているクアドラスなので、ロマゴンのパンチにも耐えられるし、クアドラスのパンチだってロマゴンと同等なので、恐れることはない、踏みとどまって、逆に攻めよという指示を出したのだろう。
 私は、中盤の開始ラウンドの5Rは、変化が見られた程度で、やはりロマゴンの勢いが強いと思ったが、多数決の採点は、これだけ競った試合をワンサイドの採点にするのはマズイという序盤の意識が少しの流れの変化も見逃すまいと動いたのだろう。
 6Rは明らかにクアドラスが勝っていた。
 7,8Rは、接近戦はロマゴンに一日の長がある感じで、ロマゴン。
 従って、中盤は私の採点では、10, 9,10,10の3-1だが、多数決では 9, 9,10,10の2-2。
 終盤は、ロマゴンのスピードが落ち、スタミナも切れて、印象的には1-3でクアドラスだが、ラウンドごと見ると、なかなかこれが難しい。
 9Rは、ロマゴンで問題ない。
 10R,11Rは疲れが見られたロマゴンでなく、全般的にクアドラスだろう。
 ただ、ラウンドの終盤ロマゴンにポイントを取られたようなところがあり、採点に迷うところだ。
 多数決の採点は、バランスを取ったもので、たまたま10Rが多数になっただけだろう。
 12Rも印象的には10-10だが、私はこのラウンドは有効打で甲乙つけがたい場合は、特別にKOしようとよく頑張った方につけることにしている。
 クアドラスには余裕があったが、ロマゴンには余裕がなく、必死さが見られたので、ロマゴンにした。
 多数決の採点にはそういう配慮ではなく、競った試合の判定の場合に起きがちな心理、つまり採点の偏りを修正しようとする傾向が出ている。
 それで、終盤は私の採点では 10, 9, 9,10で2-2のイーブン、多数決は10,10, 9, 9のイーブンで結果的には同じ採点。
 私の採点とトータルでは同じのキャシー・レナードの採点は、少数意見(マイノリティ・リポート)が4つもあり、プロの審判としては問題があると思う。
 特に、1Rと6Rの採点はおかしいと思う。
 他の二人は、ヘッコ(2個)、デルーカ(1個)そういう考え方もプロとしてありと思うので、妥当だろう。
 ちなみに私も少数意見が4個で、威張れたものではないが、説明はつくのでそんなにガックリしていない。

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