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2017年2月26日 / misotukuri

マーロン・タパレスVS大森将平を予想する(結果付き)

4月23日、WBOバンタム級タイトルマッチ、マーロン・タパレスVS大森将平がある。
まだ2ヶ月も先の話だが、それほど状況に変化があるとも思えないので、早めに予想しておこうと思う。
両者、二度目の戦いで、挑戦者決定戦だった前回は、タパレスが2RTKOで下している。
前回も予想して、外したが、大森の試合は圧勝ばかりで、苦戦していないところが気には懸かっていた。
苦戦したことがないというのは、強みであると同時に、競ったらどうかと言う不安も拭えなかったのだ。
案の定、日本選手にはあまりないタパレスの思い切ってかぶせてくる荒々しいパンチに、大森はなすすべもなく何度もダウンさせられ、完敗した。
タパレスなどを見ていると、ボクシングのセオリーは新しい段階に入ったなと思う。
むちゃくちゃに強いパンチを大振りすると言うのではなく、相手の打ち終わりをよく見ながら、かぶせるように思い切って強いパンチを打ち抜くというスタイル。
昔からあったと言えばあったが、この思い切って強く打つというのが、日本のボクサーにはなかなかできない。
最近、三浦隆司がアメリカで、ずるずる負けそうな雰囲気の時に、7Rを境に開き直って、そういう思い切った強いパンチを声を上げて打ち出し、一気にペースを自分に引き寄せたことがあったが、それくらいだ。
大森なんかは、基本的に、右ジャブジャブ、左ストレートという昔ながらの古くさいボクシング。
このクラスでは、173cmという高い身長で、スピードとパンチ力に恵まれれば、あまり小細工する必要もなく、地域チャンピオン・レベルの相手なら、古くさいボクシングで圧勝できたし、これからもできるだろう。
しかし同じ階級でも世界ランカーレベルと対戦したり、より重い上の階級へ行けば行くほど、大森の身体的アドバンテージは消えていく。
だから、今の階級での身体的アドバンテージに頼ることなく、しっかりした防御と耐久力をつけていく必要がある。
前回のタパレス戦は、その大きな教訓になったと思う。
タパレスとでは身長差10cmも大森の方が高いが、大森はそれを生かし切れなかった。
だが、別団体の王者リー・ハスキンスに挑戦する話が直前になって流れ、運が悪いなと思っていたところ、相手がなくて困っていたマーロン・タパレスと今回のタイトルマッチにこぎ着けたという運の強さはあるわけだから、あとはどうやってリベンジするかだろう。
タパレスは、前回、大森に圧勝しているとは言え、同じ手は用心されて通用しないと考えているだろうから、別の手を考えてくるはずだ。
それでも、同じ手を何度か試すだろう。
それに大森がうまく対応できたとしても、接近を躊躇させる効果はあるだろうからだ。
大森は、これにビビると、タパレスのビッグ・パンチをかわすことばかりに神経が行ってしまって、攻めるどころではなくなってしまう。
無敵を誇った長谷川穂積がフェルナンド・モンティエルのビッグ・パンチに3RTKO負けして、ジョニー・ゴンサレスにも3RTKO負けしたように、あるいは同じく無敵を誇った内山高志がジョスリル・コラレスに初戦2RTKO負けして、再戦でも、パンチをかわすことに気を取られるあまりに、強いパンチを打ち込むチャンスを失い、判定負けしたように、圧勝ばかりしてきた者が初めてKO負けしたりすると、そのトラウマはなかなか消えるものではない。
タパレスは大森挑戦者決定戦で勝ったのはフロックかと思われたが、あのタイ国で、プンルアン・ソー・シンユーに5回に二度までダウンを奪われながらも11R逆転KOで王者になったのは、やはり、フロックではなかったと思う。
決して一流の世界チャンピオンではないかも知れないが、パンチ力、精神力、タフネスぶりなど、なかなかのものだ。
しかし、日本でなら、地元の利を生かして、大森にもチャンスはある。
心の底では、油断さえしなければ、負けるような相手ではないと思っているだろう。
実際、われわれ日本のボクシング・ファンのほとんどがそう思っていると思う。
だが、予想屋Jinchanとしては、外すの覚悟で、タパレスの中盤TKO勝ちと予想する。
<追伸 2017.4.22>
な、何と、タパレス計量失敗。体重作れず、タイトル剥奪だとか。
大森が勝った場合のみ、新チャンピオンとなる。
こういう場合、体重超過した側は、もう勝つことにのみ専念し、計量前から体重を落とす気もない場合が多く、決して油断はならない。
大森も体力回復に留意しつつ、試合に臨んで欲しい。
<追伸2017.4.23 試合結果>
11RTKOでタパレスの勝ち。
大森は、前回のトラウマを克服できていない。
何度か見せ場は作ったが、一気にタパレスを倒すところまでいかなかった。
ラウンドの前半は比較的身体もよく動いていたが、後半、ガス欠になって一気に身体が動かなくなるのが目についた。
そこをタパレスに狙われたようだ。
西岡利晃のように同じ相手(ウィラポン)に4度も挑み、ついに勝てなかったが、後に階級を上げて世界チャンピオンになった例もあるので、これにくじけず再起して欲しい。

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