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2017年3月16日 / misotukuri

映画「マネーモンスター」の大きな勘違い度

 昨夜WOWOWで見た映画「マネーモンスター」(16年、米、ジョディ・フォスター監督、ジョージ・クルーニー、ジュリア・ロバーツ、ジャック・オコンネル他)は、去年公開された映画だが、題名でも見え見えのアンチ・ウォール街物。
 公開は去年の5月なので、これは結果的には米大統領選で、ヒラリー・クリントンの足を引っ張り、ドナルド・トランプを利したね。
 監督制作出演者全員ガチガチの民主党支持のリベラル左派で、サンダースに近いんだろうな。
 だが、実は彼らは超高所得者でもある。(ここらの自覚無き矛盾について、これから触れる)
 お話は、司会者の軽妙なトークが売りの投資情報番組で優良株として勧められるままになけなしの全財産6万ドルをつぎ込んだ株が暴落して自暴自棄となった男が、生放送中のスタジオに爆弾と銃を持って乗り込んできて、司会者を人質にとって、どうして暴落したのかちゃんと説明しないと爆破すると脅したのだが・・・というもの。
 参考までにWikipedeliaのURLを載せとこう。(映画を見た後で読むといい)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC
 司会者が時間稼ぎしている間にディレクターが調べていくと、当初は、優良株の暴落がコンピュータのシステム・バグのせいみたいでよくわからないという説明だったのが、どうも男の疑念ももっともだと思える大きな不正の存在に気がつくというお決まりの展開。
 とは言え、植え付けられる教訓はあるわけで、ウォール街の連中は信用ならない、奴らはオレたちをだまして金を巻き上げている、マスコミも奴らとグルになって偽情報を垂れ流している・・・・という、サンダースやトランプの言ってることと同じことをクライム・サスペンス・ドラマ仕立てでプロパガンダしている。
 これに対し、ウォール街を代表する悪党が、追い詰められて、ついに本音を漏らす。
 儲かってる時は自分が投資の天才みたいに自慢してるくせに損したからといって何だ?取引のスピードが速くてどこが悪い?頭が良いのは犯罪か?みたいな開き直りの言葉を発する。
 まあ、それが公正に行われているなら、そのとおりなのだが、事実はもっと単純で、素人を欺すイカサマの目くらましだったということだ、と言うのだな。
 この映画が、大統領選の後で公開されていたなら、アメリカン・リベラルの良心かと思うが、大統領選の最中では、トランプにはまたとない敵失に思えただろう。
 筋を通そうとして事態をもっと悪くしてしまう例だ。
 ジョディ・フォスターやジョージ・クルーニー、ジュリア・ロバーツらにとっては、リベラルの良心を示せてそれで良いだろうが、大多数のリベラル庶民にとっては、そうはいかないだろう。
 トランプという結果をどう評価するかということでもあるのだが、時給17ドルで働いている人間の気持ちを彼ら金持ちのリベラル左派が本当にわかっていたとはとうてい思えない。
 では。

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