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2017年3月20日 / misotukuri

ロマゴンはあれで負けたのか?

昨日NYマジソン・スクエア・ガーデンで行われたWBCスーパーフライ級世界タイトルマッチ、ロマゴンことローマン・ゴンサレスVSシーサケット・ソールンビサイは、ご存知のように2-0のマジョリティ・デシジョンでシーサケットが勝ち、自分が失った王座に復帰した。
パウンド・フォー・パウンドの1位と目されていたロマゴン落城は全世界のボクシング・ファンに大きな衝撃を与えた。
私は、WOWOWの同時中継で見て、昨夜もう一度見直したが、あれは疑惑の判定だな。
まず、WOWOWの解説陣(ジョー小泉、浜田剛史、ゲストのロンドン五輪ミドル級金メダリスト村田諒太、WBO現スーパーフライ級チャンピオン井上尚弥)全員がロマゴンの勝ちとしていたはず。
TV中継で見るのと現地で見るのとでは、印象がだいぶ違い、接戦になればなるほどひいき目もあって公式ジャッジの採点とTV解説者の採点が逆になることが結構ある。
それがわかっているので、明らかにおかしな採点でない限り、公式ジャッジの採点に文句をつけないのが礼儀というもの。
それは解るのだが、解った上で言うのだが、あの採点は判定とは何かということを考えさせられる採点だと思う。
ボクシングの判定には、一応の共通理解的ルールとも言うべき採点基準というのがある。
次のサイトが簡明にまとめているので、それを参照された上で、以下をお読みいただければと思う。
http://www.boxing.jp/data/saiten.htm
この中の最優先される基準は、1.有効なクリーンヒット であり、「相手の急所に有効なパンチをヒットさせ、よりダメージを与えた方を優勢とする。」ということになっている。
だが、有効なパンチとダメージの度合いが異なる時、それをどう判定するのかというのが問題と思う。
ロマゴンは前回のカルロス・クアドラス戦では、試合後の顔だけ見ればどちらが勝ったのかわからないほどロマゴンは顔を腫れ上がらせていたが、試合内容は明らかにロマゴンが勝っていたし、そういう判定だった。
ただし、誰もが思ったことは、ロマゴンはまだスーパーフライ級の身体ができていないということで、クアドラスがロマゴンのパンチ力を恐れて逃げ回ったりせず、堂々と正面から打ち合いで臨んだなら結果は違っていたかもしれないということだった。
そういう印象を引きずったまま、今回のシーサケット戦になったが、サイズ的にもKO率もほとんど変わらないシーサケットの方がナチュラルなスーパーフライ級で、ロマゴンより一回り大きく見えた。
そのシーサケットが、体力で押し切るボクシングをしてきたものだから、ロマゴンは体重の壁というものを強く感じさせられたに違いない。
とは言え、ボクシングも採点競技なので、印象よりも冷静に採点基準に従い各ラウンド優劣をつけていかなければならない。
三人のジャッジの採点を紹介すると、次のとおり。
<A> 1, 2, 3, 4 / 5, 6, 7, 8 / 9,10,11,12 計
 ロ  8, 9,10,10 /10,10, 9, 9 / 9, 9, 9,10 112
 シ 10,10, 9, 9 / 9, 8,10,10 / 10,10,10, 9  114  (6Rバッティングにより-1減点)
<B>・・・<A>とまったく同じ。
<C> 1, 2, 3, 4 / 5, 6, 7, 8 / 9,10,11,12 計
 ロ  8,10,10, 9 / 10,10, 9,10 / 9, 9, 9,10 113
 シ 10, 9, 9,10 / 9, 8,10, 9 / 10,10,10, 9  113  (6Rバッティングにより-1減点)
ちなみに、私の採点は、次のとおりで、逆にロマゴンの勝ち。
<私> 1, 2, 3, 4 / 5, 6, 7, 8 / 9,10,11,12 計
 ロ  8, 9,10,10 / 10,10, 9,10 / 10,10, 9,10 115
 シ 10,10, 9, 9 / 9, 8,10, 9 / 9, 9,10, 9  111  (6Rバッティングにより-1減点)
1Rから8Rまでの採点は、<A>,<B>の採点もあああり得ると思うが、9R,10Rの採点は大いに疑問で、どこを見て採点しているのかなと思う。
1Rのロマゴンがすっ飛んだダウンは、両足が揃ったところにバッティングとプッシングされたものだが、ダウンを取られても仕方がない不運なもの。
また、ロマゴンの顔が血だらけなのは、シーサケットのバッティングによるもので、血が目に入って見えにくくやりにくいのは確かだが、血が出ているからと言ってダメージが深いというものではない。
また、3Rにロマゴンは、バッティングで初めて出血したが、WBCルールだと、こういう場合、出血していない方から-1ポイントの減点をすることになっているが、そういうアナウンスもなかったし、減点も無かった。
これは、NY州ルールで行われたのかもしれない。
判定となった時のために12Rのうち2Rだけジャッジが買収されていたとしたらどうだろうか?
WBCは4Rごとの公開採点だったはずだが、何故か、これも放送なかった。
やっぱり、NY州ルールだったのかも。
4Rごとの公開採点だと、あまり酷い採点はブーイングされるのでできないが、最後まで公開されないと、前のことは記憶が薄れるので、11Rと最終ラウンドの印象で決まってしまう。
11Rを取り、最終ラウンドを軽く流すと、最終ラウンドは取られても、ああ、勝ってるんだなという印象を観客に与え、途中におかしな判定があっても、顔面血だらけでダメージが深そうな方が負けた判定になっても、ブーイングは起きない。
だから、私は最終ラウンドに勝負せず軽く流そうという態度がありありな奴からは更に-1点の減点をしろと思う。
そうすれば、逃げ勝ちみたいなのが防げる。
この試合、もう一度、録画を消す前に、9R,10Rを見直してみたい。

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