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2017年4月6日 / misotukuri

ネオマール・セルメニョVS久保隼を予想する(結果付き)

4月9日、WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ、ネオマール・セルメニョVS久保隼がある。
BSフジでTV放送が見られるかも知れない。
あまり話題にならないが、無理もないところがある。
まず、久保隼(くぼしゅん)があまり知られていないし、ネオマール・セルメニョも地味。
おまけに、久保なんかに、到底、勝てるとは思えないといったところが原因かな?
まずは、戦績等のデータ比較から。
セルメニョ:37歳、オーソドックス、身長168cm、リーチ176cm、33戦26勝(15KO)5敗(1KO)1分、KO率45%
久保隼:26歳、サウスポー、身長176cm、リーチ180cm、11戦11勝(8KO)、KO率73%
データは、キャリアが違いすぎるので、数字的にも内容も比較にならない。
久保の方が、身長、リーチでかなり上回っているが、痩せすぎだよ。
チャンピオンのネオマール・セルメニョは、日本でもお馴染みのクリスチャン・ミハレスに2度勝っているし、アンセルモ・モレノには2回とも僅差の判定負けで、サーシャ・バクティンには大差の判定負け、そして、これは参考にならないが、フェルナンド・モンティエルには3回棄権のTKO負けを喫している。
ボクシングを知らない人間なら、何だ、大したことないじゃないかと思うかも知れないが、全員、超一流のテクニシャン。
ということは、ネオマール・セルメニョもまた超一流のテクニシャン。
特に、当時のアンセルモ・モレノやサーシャ・バクティンには誰も勝てないよ。
ネオマール・セルメニョは、確実に一流のボクサーではあるが、決め手に欠けるのが欠点。
だが、それは超一流相手のこと。
久保は、確かに無敗で、KO率も7割を超えている。
しかし、たかだか11戦では、世界ランカーとの対戦も2年前のルイス・メイ戦(8R)だけ。
これも、ダウンの応酬の末の3-0の判定勝ちとはいうものの、技術的には見るべきものは全くなかった。
この階級では長身の方なので、防御は距離を十分とって、攻撃は右ジャブで相手の接近を阻み、左ストレートを打ち込むというワンパターンで、フックとかアッパーはまだ習ってませんという感じ。
ただし、左の当て勘はいいねえ。
まあ、それで東洋太平洋のタイトルを取り、2回も防衛しているのだから、結構、パンチには威力があるのかもしれない。
久保がセルメニョを倒せば、たとえ少々とうが立っている世界チャンピオンとはいえ、大金星と言える。
逆に、やっぱり、世界挑戦は早すぎたかと言うことになれば、もうボクシングはやめた方がいいだろう。
内容次第だな。
善戦するも、7RTKO負けくらいか?
二人の試合の動画を見る限り、残念ながら、セルメニョが負ける姿は想像しにくい。
まあ、それでも、時の強豪と渡り合い、艱難辛苦の末、念願の世界タイトルを手にしたネオマール・セルメニョを見られるだけでも価値があるというもの。
<結果速報 2017.4.9>
な何と、セルメニョ、11R棄権で、久保が新世界チャンピオン!
セルメニョは、もう歳だね。
10Rまでの採点は、2-1でセルメニョが勝っていたと言うから、どういうことか?
私の採点でも、1ポイント差でセルメニョの勝ちだった。
7Rにセルメニョがダウンを奪った時には、ああ、やっぱり予想が当たったかと思ったが、その後冷静に立て直したのが良かった。
セルメニョは、スタミナが切れたのか、あるいは、どこか故障したのか、あきらめるのが早い。
フェルナンド・モンティエル戦の時と同じ、不可解な棄権だった。
まあ、それはともかく、久保は世界チャンピオンになれて良かったね。
<追伸 2017.4.11>
2-1でセルメニョが勝っていたとする公式ジャッジのスコアカードがわかったので、私のも合わせて採点について検討しよう。
    1234・5678・910
1 セ:-〇〇-・--〇〇・-〇=95・・・セルメニョの勝ち
  久:〇--〇・〇〇▲-・〇-=94
2 セ:-〇-〇・--〇-・〇〇=95・・・セルメニョの勝ち
  久:〇-〇-・〇〇▲〇・--=94
3 セ:〇〇--・--〇-・-〇=94
  久:--〇〇・〇〇▲〇・〇-=95・・・久保の勝ち
私 セ:-〇〇-・--〇〇・-〇=95・・・セルメニョの勝ち
  久:〇--〇・〇〇▲-・〇-=94
以上だが、公式ジャッジの1,2,3について、各ラウンドごと多数決したものを上げると、次のとおり。(〇について、3人一致を◎、2人一致を〇とする)
多 セ:-◎--・--◎-・-〇=93
  久:◎-〇〇・◎◎▲〇・〇-=96・・・久保の勝ち
公式ジャッジの各ラウンドごとの多数決採点では、久保の勝ちとなる。
そして、恐らくこれが観客や視聴者の見方に近いだろうと思う。
ただ、試合直後の単純な足し算さえ満足にできない異様な環境で、こういう方法は、精査確認に時間がかかりすぎるのが予想され、採用するのは無理だろう。
とすれば、多数決から外れすぎるジャッジのジャッジメントについて審査する一手段として使うくらいのものだろうか?
これが、ボクシング・ファンとして、いろいろ考えた末に得た結論だ。
セルメニョは、敵地では明白に勝たなければ勝てないという強迫観念と久保のボディーブロー(毎日1ラウンドはボディブローだけの練習をして来たという)によって闘う気力を失ったのだろう。

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