去年(2021年)見た映画ベスト3
今年もよろしくお願いします。
去年は父が亡くなったので、挨拶はこれぐらいしかできないが、例年どおり去年見た映画ベスト3をしてみようと思う。
毎年100本見ることを目標にしていたが、去年から一日4回の腹膜透析生活に入ったため、あまり映画は見られなかった。
5時間おきの透析ということで、落ち着いて映画など見られないのだ。
まあ、慣れてきたので、その分今年のお楽しみと言うことか。
あっそうそう、藤井君の将棋は透析しながらもズッと見ていたな。
「アゼルバイジャンのアウトドア・クッキング」のおばさんや「トラック野郎USA」のおじさんのユーチューブも。
とにかく、というわけで映画は全部で18本しか見ていない。
その中でも、三本を選ぶとなると、これが結構なかなか難しい。
1 「ノマドランド」(20年、米、クロエ・ジャオ)
これは文句ないだろう。
リーマンショックで会社は倒産、社宅を追われ、夫は病死、なけなしの家財道具をボロのSUVに詰め込み、放浪する主人公。
彼女がたどり着いたのは、よく似た境遇に陥った放浪者の群れ(ノマドランド)だった。
ほとんど実際の放浪者(ノマド)ばかりが登場する映画。
久しぶりに感動した。
2 「デッド・ドント・ダイ」(19年、米、ジム・ジャームッシュ)
ビル・マーレイが小さな田舎町の老保安官役で出てくるゾンビ映画。
村中の親しい人々がゾンビ化していく中で、最後まで助手と共にゾンビと戦おうとするのだが、それは絶望的な戦いだった。
まあ、これは、ノリにノッたゾンビ・コメディだな。
愛する人がゾンビとなって襲いかかってきたら・・・困るよな。
3 「ずっとお城で暮らしてる」(19年、ステイシー・バッソン)
原作は「山荘奇譚」で有名なシャーリィ・ジャクスンの同名小説。
主人公は、ウィリアム・フォークナーの「エミリーに薔薇を」のエミリーを、美人で精神異常の姉と二つに割ってもっと膨らましたような人物で、おそらく主人公の二面性を表しているのではないか。
1にせよ3にせよ、孤独な女性の魂を描いている点では共通している。
別に孤独な女性が好みというのではないが、一般的に孤独というのは人間の有り様の本質と思い共感出来るからだ。
去年は、コロナ禍の不安からか、社会を逆恨みしたような孤独な男性の異常な犯罪が目立った。
今年も日本を取り巻く内外の状況は厳しいが、個人的にもなかなか厳しく、5年後の生存確率50%の1年を使ってしまったが、少しでも長生きが出来るよう体力の回復に努めたい。